【映画】ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ

2024年10月3日

ソナチネを見た劇場からほど近い位置に兄弟劇場があり、更にはこれは見る!って思っていた本作品の上映があるとのことで夢売劇場 サロンシネマへ。

一昨日の八丁座とはまた違った雰囲気ではあるが劇場の構成要素は共通し映画好きのための劇場であることがひしひしと感じられる場所であった。
広島、とんでもない土地である。八丁座と合わせて4シアターと考えれば次の出張時にもなにか見たい作品あるであろう。と次の出張もかなりワクワクとした気持ちで迎えられるかも。

本作は殺し屋の女の子二人のドタバタコメディー×ガチアクションで構成されるべいびーわるきゅーれの劇場作品3作目。

1作目、2作目と配信で見て、3作目は劇場で見れてやったー!って気分である。

今作は立ちはだかる敵として池松壮亮演じる協会に所属しない野良の殺し屋カエデが登場するんだけど、主人公二人のゆる~い雰囲気を纏った前作のおとぼけ兄弟殺し屋と対極に位置する雰囲気であった。
池松壮亮一人で画面に出てきちゃうと画面が締まりすぎる!ってくらいキレキレな感じであった。
途中まひろのトレーニングからカエデにスイッチした後の一連のシーン、「あ、あれ?これべいびーわるきゅーれだよね!?」ってくらいの画の締まり方してて逆に笑ってしまったのは監督の思惑通りか。

序盤から宮崎でしごt……旅行だ~!ってゆるゆるで楽しむまひろとちさとのゆるい感じから一転、仕事のターゲットを殺そうとしてる怪人カエデの居住まいからしてめっちゃ良かったし、序盤から池松壮亮と井澤詩織のガッチガチアクションは美しい空手の形を見ているかのよう。

最初の戦闘終わってから、合流した先輩殺し屋の前田敦子であったが、予告から登場することを知っており、配役にややの不安があったのだがこれまたぴったりで良かった。
終盤、二人に見せる「私の弱いところ」の語りは爆笑必至。この登場人物はべいびーわるきゅーれですわ。

序盤の邂逅時のアクション、中盤の地元の殺し屋笠松を巡るアクション、そして終盤地元殺し屋VS協会殺し屋の総力のアクションと、アクション要素モリモリでスッキリ楽しめた。

日本のアクションの最先端がここにはある!ってくらいモリモリで楽しかったし最後のカエデとまひろのスパーは楽しかった。

毎度まひろの拳の軽さは気になるところだけどそういうものとしてみてる分には十二分に楽しい。
にしても池松壮亮のアクションの出来のよさと、めっちゃ意識高い系殺し屋の演技、そして行動のわからなさがにじみ出る怪人すごかった……。

何度もいうけど、池松壮亮が血まみれで画面に出てくると一気に締まるので映画内の温度感の乱高下が半端なかった。
中盤の戦闘後の銃創を自分で治してるシーンも明らかに画作りがべいびーわるきゅーれじゃないんよwww
完全に一人でクライムサスペンスを演じてました。これが果たして監督の意図通りなのか、はたまた俳優をコントロール出来なかったのかwww
見ものです。

もちろんカエデをぶっ殺したあとは、また血まみれだけどゆる~い二人のやり取りで一気に雰囲気がべいびーわるきゅーれに戻るところもめっちゃ良かった。

次作もでるかな~。期待。

以上。


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