グループホームにいる実母

グループホームから携帯に連絡が
「お部屋にある椅子（草加の兄のところにいたとき使っていたもの）に
夜中に昇って↑の棚のリハパン（リハビリパンツ）を取ろうとして
管理に困るので持って帰ってください。」
「お母さまは夕方になると（おやつの時間が終わると）帰らなきゃ、帰る、と出口で騒ぐので、このところ困っています。かなり慣れたようで安心していたのですが」

「そうですか・・・私が夕方会いに行くのがいけないのでしょうか？」
「んーーー、そうとも言えないのですが、この前はあのあと、かなり暴れてました」

暴れる？
兄に聞くと
兄のところでもデイサービスに行きたくなくて杖でヘルパーにえい！やぁー！とやっていたらしい。
DVやんか。

兄に
「くびになるかもね、さてどうしたもんかね」
兄「戻せばいい、家でみる」

兄の嫁と合わず、嫁に対する態度が「知らない人」だし
兄の事も「誰？」なので
それならどこにいても同じだろうと
私がうかがえる名古屋まで埼玉から連れてきた。

わたしも兄嫁の母に対する冷たい態度に腹が立っていたというのもある。

介護費用はすべて私が出しているので
それに兄夫婦が見合わぬ態度というのも気に入らなかった。
兄はもともと介護職だったので慣れている
移動には不満だったが、私が説得した
お嫁さんにはもう手に負えないだろうと。

また戻すことになるのだろうか・・・

兄は自分が最後まで看たいといっていたので
ホームに入れることには反対だったが
この三カ月の彼女（母）のいきいきとした姿を知って
反省している面持ちであった。
人があんなに好きだったのに、兄のところではまるで何もしない
ただ起きて食べて寝るだけの認知症患者となっていた。

ホームでは朝から体操し、きちんと夜はパジャマに着替えて
お風呂にも入る
私が会いに行くと笑顔で「どなたでしたっけ、知ってる人だけど」
「あなたの娘さんよ」隣の方
「そうだっけ、そうなのか、妹かしら？娘？あ、そう」
二回に一回は覚えている。

要介護２認定がでていて４カ月ほど待ったがスムーズに入所できた。
グループホームは少人数制で　一階に９人
二階に９人
とても良くやってくださっている。

自分の内には義理の母がいて
彼女は要介護４である
大腿骨骨折で寝たきりの時期があり
尿道に管をいれていたので４が認定されたが
いまは管を抜くことができたので、わたしがするケアは少し和らいだ
が、彼女は統合失調症なので、そこは普通の人にたいするのとは
だいぶ違う忙しさがある。

その話はまた今度。

そういうわけだから家でわたしが看ることは
実母の場合はできない。
義理母が、それを許さない。
こちら側も崩壊することがわかっている。

どうにか頑張ってくれ、母よ
さみしくて、どうしていいかわからないのだと思うけど。
長生きはしてほしい。

いまの願いは彼女の笑顔だけです。