スモールビジネスのレンタルサーバー
飲食、小売、サロン、サービス、クリニック、士業などのオーナーやマネージャーの方に役立つ情報をお届けします。
ホームページやブログを作成する際に必ず必要になるのがレンタルサーバーです。
できるだけ経費を節約するために、自社でホームページを立ち上げようとお考えの方に、レンタルサーバーの選び方、チェックポイント、よく使う用語などをわかりやすく解説します。
ぜひ、ご活用ください。
レンタルサーバーの基礎知識
レンタルサーバーとは
私たちは、ホームページや動画を見たり、メールやゲームをしたり、様々なサービスを利用していますが、これらは、サービス事業者が、サーバーPC(専用のパソコン)にサービスをのせて提供しています。
これをサーバーと呼んでいます。
レンタルサーバーは、ホームページを運用する時に活用するサーバーを貸し出すサービスです。
サーバー事業者は、たくさんのサーバーPCをデータセンターなどの専用施設に設置し、365日24時間絶え間なく稼働できるように管理して、ユーザーに貸し出しています。
レンタルサーバーでできること
ホームページやプログを運営する
レンタルサーバーで最も利用が多いのは、ホームページやプログの公開です。
HTMLやCSSを使ってホームページを作成すれば、そのままサーバーにアップロードできます。
また、HTMLを必要としないWordPressなどのCMSを使ったホームページ作成サービスも人気があります。
アフィリエイトサイトや、ECサイトを運営する
ホームページ以外に、サイトで広告報酬などを得ることができるアフィリエイトサイトや、ネットショップなどのECサイトの運用も人気があります。
レンタルサーバーの選定ポイント
コストパフォーマンスで選ぶ
レンタルサーバーは、複数の利用者でサーバーを共有する「共有型サーバー」や、1つのサーバーを1ユーザーで専有する「専用サーバー」、また、1台のサーバーの中に仮想的に複数の専用サーバーを立てて貸し出す「仮想サーバー」や「クラウドサーバー」があります。
レンタルサーバーは、無料で利用できるものから、初期費用や月額料金がかかるものまで多様なサービスがあります。
その中から、目的にあわせて、コストパフォーマンスが良くて、データの処理速度が速く、セキュリティも安心できるサービスを選ぶようにしましょう。
「用途別」サーバー価格帯の目安
お店や事務所のホームページなら月額300円〜700円で選ぶ
お店や事務所のホームページなら、月額300円〜700円ほどの料金帯から選ぶのがおすすめです。
ホームページは更新頻度が少なくて、ページもあまり増えないので、料金が安めのレンタルサーバーで十分運用できます。
ワードプレスを使ってお知らせを更新したり、簡単なブログを公開する場合は、500円〜700円のレンタルサーバーを選びましょう。
500円前後のサーバーなら、ある程度、記事や画像が増えても、サイトが重くなることはありません。
また、HTMLやCSSだけのシンプルなサイトならば、300円未満の格安サーバーを選ぶのも選択肢のひとつです。
シンプルなサイトは読み込みに時間がかからないので、必要最低限の性能と機能で問題ありません。
収益目的のブログなら月額500円〜1,200円で選ぶ
アフィリエイトブログを運用する場合は、月額500円〜1,200円のレンタルサーバーを選びましょう。
アフィリエイトブログは、記事が増えるとサイトが重くなるので、性能や機能も充実したサーバーがおすすめです。
また、後から料金プラン変更ができるかチェックしておきましょう。
ブログが成長していくと、必然的にアクセス数が増えるので、サイトの成長に応じてプラン変更できるサービスを選びましょう。
プランを変更できないと、別のサーバーに引っ越す手間が発生しますので注意しましょう。
性能や機能で選ぶ
レンタルサーバーは、性能や機能で選ぶことも重要です。
性能が低いレンタルサーバーは、ホームページの表示速度が遅くなったり、動画など、容量の大きいデータをアップロードできないなど、様々なトラブルが起こる可能性があります。
具体的には、「サーバーのディスク容量は十分か」、「SSLに対応しているか」、「ワードプレスの導入ができるか」、「自動バックアップしているか」などをチェックしておきましょう。
ユーザーサポートで選ぶ
サポート体制が充実しているレンタルサーバーでなら、速やかにトラブル対応してくれるので安心です。
サービス事業者によっては、メール対応だけのところもあります。
より充実したサポートを受けたい方は、電話対応してくれるレンタルサーバーを選ぶとよいでしょう。
ホームページが長期間ダウンすると信用問題に関わってきます。
そのため、24時間トラブルサポートがあるレンタルサーバーを選ぶと安心です。
いつでもかんたんに相談できる、チャットサポートに対応しているレンタルサーバーもあります。
さらに、データのバックアップや復旧に対応したレンタルサーバーもあります。
万が一、データに不具合が発生した時に、復元できるのでおすすめです。
レンタルサーバーのサービス動向
レンタルサーバーのポジショニングマップ
飲食、小売、サロン、サービス、クリニック、士業などにおすすめの優良レンタルサーバーを、コスト×サービスの軸でマッピングしました。
レンタルサーバー選びの参考としてご活用ください。
※執筆者作成
※各サービスとも料金プランや条件により価格やパフォーマンスが変動します。
おすすめのレンタルサーバー【くわしい解説記事】
イチオシは「シンレンタルサーバー」!!
【使用頻度高】最低限知っておきたいレンタルサーバー用語
よく使う「レンタルサーバー」に関係する用語をまとめました。
CMS
コンテンツ・マネジメント・システムの略です。
CMSとは、Webサイトの基本的な骨組み(レイアウトやデザイン)はそのままに、文字や写真といった掲載内容(コンテンツ)を専門知識は必要なく、ブラウザ側で編集できるようにしたものです。
代表的なCMSにWordPressやMovable Typeがあります。
CSS
カスケーディング・スタイル・シートの略で、HTMLの見た目を整える為の言語です。
FTP
FTPとはファイル・トランスファー・プロトコルの略で、FTPクライアントソフトはパソコンとサーバー間のファイル転送を行うためのソフトです。
HTML
ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージの略です。
ハイパーテキスト(ハイパーメディア)を記述する為のマークアップ言語です。
平たく言うと本ページ含むWebサイトで一般的に利用されるコンピュータ言語です。
HTTP
ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコルの略です。
ブラウザとサーバー間のHTMLや画像、動画、PDFなどを転送する為の通信プロトコル(通信規格)です。
MySQL
世界でもっとも普及しているオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムです。
PHP
プログラミング言語の1つです。
フォームやブログ、WordPressといったシステムで利用されています。
SSL
パソコンとWebサーバー間の通信を保護する仕組みです。
暗号化のほかに、なりすましの防止や通信データ改ざんの防止機能があります。
SSLを利用しているサイトはhttps://で始まるURLになっています。
WAF
ウェブ・アプリケーション・ファイアウォールの略です。
従来のファイアウォールやIDS、IPSでは防御できなかった攻撃を検知し、ブロックする機能です。
WordPress
全世界で利用される人気のCMSです。
プラグインと呼ばれる追加機能が数多く存在し、やりたい事に対し柔軟に対応できる特長があります。
商用非商用問わず無料で利用が可能です。
404 Not Found
アクセスしたファイルがサーバ上に存在しない場合に表示されるエラーです。
503エラー
一時的にサーバにアクセスできずサービスが利用不可能になっている場合に表示されるエラーです。
常時SSL化/常時HTTPS
Webサイト全体に対して、常にSSLによる通信の保護を行っておく事を言います。
サイト内の全てのページがhttps://で閲覧できるようになります。
転送量
サーバーから閲覧者のブラウザへ転送されるデータ量を指します。
ドメイン
インターネット上の住所に例えられます。
「https://rs.sakura.ad.jp」の場合では太字部分がドメインになります。
後ろの「.jp」をTLD(トップレベルドメイン)といい、「.com」や「.net」「.jp」などがあります。
ネームサーバー
ドメイン名とサーバーのIPアドレスを紐付ける役割を担っています。他にもメールサーバを指定したり転送先を指定したりと様々な役割があります。
バックアップ&ステージング
データのバックアップと、それを利用したステージング(テスト)環境作成機能、さらにそれを本番環境へ反映できる機能です。
マルチドメイン
ひとつのサーバーのご契約で複数のWebサイトを運用出来るようになる機能です。
容量(ストレージ容量)
サーバーへ格納できるデータの容量です。
レンタルサーバー
1台のサーバーを複数のユーザーで共用利用し、リーズナブルな料金で利用できるサーバーサービスです。
ホームページの立ち上げや運用に役立つ記事
ホームページの作成、運用、SEO、マーケティング、Web広告などに役立つおすすめ記事を紹介します。
基礎知識や注意点などの情報収集にご活用ください。
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