つくる、たのしさ
ぼくは、つくることが好きだ。
いま、つくっているのは絵本。
絵は描いていない。
つまり、物語の文を創作している。
つくらなかった期間も含めると、10年以上前から、つくっている。
日々感じたこと、見たこと、聞いたこと。ぼんやりとうかんでは消えて、はっと思いつき、ノートに題名と内容を、あちらこちらに 散りばめる。
なぜ、絵をかかないのかというと、ぼくの想像した通りに、絵が描けないからだ。
練習すればいいとは思うのだが、ぼくは、いろんなジャンルの絵本をつくりたいと思っている。
だから、ぼくの絵が仮に、想像する絵本とぴったりでも、もしかしたら、別の絵の方が、この物語をより、輝かせてくれるのではないか、と考えた。
だから、いろんなひとと、いっしょに、絵本をつくっていきたいと思っている。
これが分散型の絵本づくりだと思っている。
いままでは、まわりの数人にだけ、できあがった、物語を見せるだけだったけれど、いまこうして、note上で、見ていただいている。
公開するときは、ドキドキする。そのドキドキも心地が良い。
それは、絵本づくりをしているときも、同じだ。
頭の中のイメージを、ハートを通して、文字に、言葉にしていく。
伝えたいことを、よりかんたんに、よりわかりやすく。
つくることが、ぼくの日常の一部になっている。
これから、紹介するのは、いままでつくってきた4つの物語。
もし、良かったら、目を通して、感じるままに、読んでもらえたら、本当に嬉しい。
なみだ
ぼくが、10年以上前につくった物語。
なみだは、ありのまま、素直に流していい。このことを伝えたいという思いで、うさぎとおとこのこの力を借りて、つくった。
noteに復帰して、いつか出そうと思っていた物語を、いまこのタイミングでリメイクしてつくった。
描いているとき、ハートがあたたかくなるのを感じた。10年出すのにかかったけれど、このタイミングが、この物語にとってベストだと思っている。
なないろのきせき
ぼくがまだ仕事をしていたときに、思いついた物語。
ぼくは、動物病院に動物用の薬や、療法食という病気のこが食べる専用のごはん、サプリメントを届けるディーラーという仕事をしていた。
病院に配達に行ったとき、そのこねこに出会ったのだ。
捨てられて、連れてこられたときには、兄弟猫は亡くなっていて、辛うじてひとつのいのちだけが、助かる見込みがあった。
引き取り手はいらっしゃる。なんとか、こねこを助けようと、病院の先生、スタッフさんたちが、頑張っていた。
そのこねこは、回復して、驚くほどに、ミルクを飲んでいると、その当時のスタッフさんが嬉しそうにいっていた。
このこのとを、物語にしよう。仕事は辞めたけれど、いま、つくることができて、本当に良かったと、思っている。
青い夢を見たいてんとう虫
ぼくの好きなnoteを書いているKOKAGEさんの詩をもとに、インスピレーションだけでつくった、物語。
KOKAGEさんの透き通った青い文章は、すっとハートに入ってきて、体全部に染み渡る。ぼくはそう感じている。
noteを休む前につくった物語で、その詩がどんな題名のnoteだったのか、忘れてしまって、申し訳なく思っている。
その詩を読んだ瞬間に、物語が降りてきたというか、降ってきたというか、目の前に映像として、見えたのだ。
そのまま、言葉にしてつくった。
いまの居場所は心地が良いけれど、別の世界を見てみたい。
こわさの先にわくわくが待っている。
ハートではわかっているけれど、頭では、こわさが、ささやいている。
その心理を物語にしてみた。
ことりさんと わたしと ピアノ
これも、noteを休む前につくった物語。
上手く弾こうとするけれど、上手くいかないから、つまらない。
そんな女の子に、ことりが、思うように弾いてみてと、大切なことを教えてくれる物語だ。
やりたいことがあるけれど、自分自身でハードルを上げてしまって、やらなかったり、つまらなくなったりしてしまう。
そのことに、ぼくなりの答えを見つけたかった。
まずは楽しむこと。それがすべてのはじまりなのだと、思っている。
絵本をつくろうと思った、いや、絵本を最初に作ったのは、保育園のときだった、といま書いていて思い出した。
あれは確か『くまのふうせんやさん』という題名だったと思う。
もう、内容も覚えていないけれど、つくってるときも、母に読んで聞かせたときも、わくわくしたり、ドキドキしたりしていたことを覚えている。その想いが残って、いまのぼくの原動力になっている。
まだこの世にない絵本をつくる。
ハートにひびくような、ぼくなりの音を響かせたい。
そう思いながら、今日も、どんな物語に出会えるか、わくわくしながら、つくっている。
ぼくがつくった絵本の文に、絵がついて、またいのちが吹き込まれることを、楽しみにして。
そして、読んでくれるひとがいることを、本当に感謝している。物語がひとの目に触れて、初めて、その物語にいのちが吹き込まれ、動き出す。
ここまで、あなたの貴重な時間をつかって読んでくれて、ありがとうございます。