商売に関する知識や技術が必要だった話
こんにちは!百千鳥です。
今日は、商売に関する基礎知識がなかったから、自分の特技を捨て猪突猛進してしまいうつ病になってしまった、商売大事だね!という話をしようと思います。
商売気がなさすぎると、諦めたりないがしろにしたり、結果として自分を大切にできないということが分かりました。
よければ読んで参考にしてくださいな。
それでは、いってみましょ~
もくじ
1.社会に出る前の大きな挫折(私、ここ、向いてない)
2.美大でなく、建築学科を選んだ理由
3.建築学科に進めば、就職できる?
4.もしかして、業界から合わない?
5.無意識のこだわり
6.結論。商売に関する知識や考え方の不足していた
1.社会に出る前の大きな挫折
建築家として、
人とモノづくりをしていきたいかも、と入った建築学科。
建築家になるために、
大学院に進み、卒業まで一年をきった就活中の2年生で気づいた。
私、建築を仕事にすると、弊害が生まれる、かも…。
え?
今まで…気づかなかったけど、
私、絵に人生ふりきりすぎて、
今更…建築のみに振り切れない…かも……て思っちゃった。
建築は、
人の金を使って自分だけではできないことをする、ていう
とっても、夢のあるお仕事。
とても大きい規模のものづくりだし、
お金も人もたくさん関わる。
都市や町の規模レベルのプロジェクトあるし、街の改革まで考えた施設もあるし、インフラ整備もあるし、住宅なら、人がローンをかけていて、下手したら一生に一回の買い物。
やべぇのよ。
やべぇの。いい意味でも。悪い意味でも。
重くない…?(ぼそっ)
けどね、だからこそ、やりがいとか楽しいことがある。
その、建築を建てることで生まれる、システムや環境の影響力ってすごい。
その、影響力に魅かれて、解き明かしたくて勉強も研究もしてた。
それもね、楽しかったよ。大変だったけど。楽しかった。
けど、やばい。
お金も人もすっっっごい、かかってんのよ。
え、これ、重くない…?
それにおもってた以上に、
常にチームワークなんだよね。
まあ冷静に考えればそりゃそうだよね。
人数がすくないチームワークだったから、
いけっかなっておもってたけど
やべぇのよ。
私、絵を通して自分だけでできることを極めた
完全個人プレー人間なのよ…
やばい…。水と油………???
いや、でもね、行けるかなって思ってた。
ぎり、ね。頑張れば。
いうて、いけるっしょって。
仕事だからわりきっていけるっしょって。
で、うつ病になって、無理だって骨の髄から分かった。(ここ笑うところ)
私には……それは重過ぎる…てきづいた。
真逆。そりゃあ、水が合わないって感じるよね。
今更だわ。ここまで気づかないのも驚き。
6年、学校に通って就活中に気づきます???
まあ、わかんなかったからね。仕方ないわ。
建築を仕事にする=絵を中心にした考え方、ものの見方、価値観を捨てる
、ってことだって就活を通して分かった。
建築を仕事にすると、邪魔になるの。絵が。
それでも、割合を調整すればできるかなって思って、試してた。
うつ病で寝てて思ったよね。無理だなって。
2.絵が得意なのに、建築学科を選んだ理由。
じゃあ、そもそもなぜ建築学科に選んだの?ってなるよね。
絵は得意だけど美大を選ばなかった理由。
一つ。お金かかりすぎる。
美大って、入るまでにデッサンをしに学校通ったり、
入ってからも色々お金かかるって聞いてて、
親が許してくれないのね。将来、どうすんのって。
絵なんか食えるはずないって。
いうてね、私立の理系大学も学費高い。
けど、美大よりはペイできるって思った。
なんとなく、よ。就職しやすいとか、そういう意味で。
二つ、受験のためにデッサン漬けになるのが嫌だった。
趣味で絵を扱っていった方が、自分の絵を守れる気がした。
それで、モノづくりな頭の使い方を学べる建築の方向に進んだ。
そういう意味では、自分で選んでるし、納得もしている。
この選択に後悔はない。
3.建築学科に進めば、就職できる?
できなかった………(結論)
私はごく少数派かつ特殊な例です…
大体の人は、しました。
公務員から企業まで、引く手数多です。
人と対面で色々やりたいならハウスメーカーがおすすめだし、
土木や大きいもの、海外との仕事もしたいならゼネコンもすごいことやってます。
大手企業も新しいことをやってるし、
小さい個人事務所でも熱意をもって仕事している人たちがたくさんいます。
仕事を極めたり、やりがいを持ちたいなら建築ってやり込めていい仕事だと思う。
それに考え方、価値観も面白い業界。
クリエイティブって感じ。
あと建築学科生って求められる課題のレベルが高いとかで
企業側からしたら有力人材多いらしい。
ふうんって感じ。
それに私も入るんだと思ってた。
どんなとこか、分からないけど。
4.もしかして、業界から合わない?
業界が合わないのでは…と思い始めたのは、
建築士2級の資格を取るため大学院1年生で資格学院に通うことになったあたり。
建築士の資格って、国ごとに違います。
外国だと、卒業がむずかしい代わりに、卒業したら建築家の資格を得ます。
そこから各々キャリアアップのため就く場所を変えたりしてく。
日本の場合、大学出たり実務経験積んでから、やっと受験できるという仕組み。(近年変わってだれでも2級受験できるようになった…)
資格取るのに資格学校に通わないと合格できないという商売の市場があって…。
主に、2社が牛耳ってます。
試験は、座学と実技があって、
座学なら、教材だけあればなんとかなる。
だけど実技、製図。
二級なら…大学出た人なら…できるのでは、て思うけど
ワンシーズン、受講に70万くらいするんだっけ…(試験じゃなくて)
それで取れたらいいけれど、取れなければ課金して来年。
それで、資格を取るだけで100~200万はかかる。
なんか、おかしくない?って思った。
資格取って、お仕事確定するわけでも、その後の給料安定するわけでもない。
資格有り無しで給料がすこし変わるのは事実だけど、
主にどこに就職して仕事してるか、による。
1級はさらに難易度上がり、規模も大きくなって学院通わないと無理ゲーレベル。座学で100万、実技で70万だったかな…(覚えてない)
勉強が得意な子はなんなくこなせてたんだけど(がり勉スキルフル稼働)
勉強効率高められてなかった私は一回では無理でした。
一回やって、なんとなくわかって、次はとれるかも、みたいな感じ。
普通に資格とれるまで年単位で100万程度取られるのとか、生活できない。
就職して、すぐ資格を取るように促される。
会社によって半分控除とかあるけど、それは大手だけ。
資格のためにローン組んで、お給料のこらないって同期の話、聞いた。
建築だからってそんなに給料いいわけでもない。
初任給20万とか。
そこに残業30時間分とか入ってたり。
大手だと、40万いってる人もいたかな。
住宅控除とか、残業代でそこまでいってるみたい。
良いところに勤められた人は、ボーナスも良いらしいけど。
アトリエに行った先輩は職場に住んでるしお金ないっていう。
周りにいるのはそんな感じ。
…オフレコで。
そんな感じで、
資格学院との癒着が大学や企業ともあるのが見えて、業界自体がこんな感じですか感がすごくてなんかいやになった。
もちろん、教授みたいにそれとは距離適切にとれてる人もいて、
そういう人と切磋琢磨とかできたら最高だったかもしれないけど
体力も能力も高すぎて怖い…求めるものが高すぎて
徹夜当たり前、職場泊まる…というか当たり前
体、絶対壊すって思った。(就職前に壊した)
体力ない?じゃあ、アトリエじゃなくて企業だね、て先輩がいうくらい
いうて、企業もやばかったけどな。
そういう意味で、就活中、まだ怖くなかったのが、企業だった。
だから企業探したけど、知るほどどこもハードで。
小さいところはまあ、ワンマンだったりまた気質が色々ありすぎてやってみないとわからない。
どうしよう、もう、絵で雇ってくれないかな!て思った。
けど建築業界って、ちょろっとしたものならそれっぽくその場で描いたり加工したりしちゃう。
立派なの必要なら外注頼んじゃう…。
それきいて、必要ないのか…と諦めてしまった。
私みたいなこだわりを持ちがちな、
マルチプレイができない人間が居づらい業界、だと分かってしまった。
主にその場で使えるかどうか、便利さの方を求めてるから。
5.無意識のこだわり
正直、巨匠建築家のスケッチ。そんなにうまくないって思った。
今も思ってる。
近代の巨匠建築家の方々はとても秀でてたし本当すごい人多いけど、
最近の、まだ生きてる巨匠スケッチってさほど。
うん、て感じ。
周りと意見違いすぎて言わなかったけど。
そんなにすごいっていうほどか?この落書き…。
ピカソみたいに、その人が描いたから価値が上がってはいそうだけど、絵自体のクオリティはたいしたことなくない?
その絵は情報を説明してくれてるか?という観点から見ても、
なんかカッコよさとか与えたい印象のみで表紙アートデザイナーに近くない…?アートだからいいの?建築なのに?(意味不~←)
鉛筆でめっちゃ書き込んでるタイプのものも、つたなさ出てた。
絵として言うほどうまくはねえぞ…?と。
言わなかったけど。
言わなかったから、自分の立ち位置が余計にわからなくなったんだ。
そして同時に、彼らのいう絵がうまいとは
“自分もここまで描けるようになれたら自己表現しやすくて最高だよね!”で、
画力はたいして求めてない。
建築の仕事をする上で、さらっとかけて、施主に伝えられる力があればいいから、求めてない。
当時、私は人に伝えられるパースとは
情報を見ただけで違和感なく得られるようにするものと思っていた。
本来、パースは図であるべきだから、歪ませない。
だけど、人の目から見ると、パースって違和感ある。
人の目は円形だから、視界の外側に行くにしたがって歪む。
だから、単純な図としてのパースってなんか見ていると違和感をもつ。
だからあえて手を加えてた。無意識に。
そんな時、私のパースはパースじゃない、絵だって言われた。
本も出してる某有名建築絵描く人に。
絵っていわれて、どうしようって思った。
無意識だったから、違うって言われた衝撃が強くて。
ちゃんと間隔はとってた。対比とか、割合は見てたから、メインのところは図になれてると思うんだけど、そう判定されなかった。
けれど人に伝えるパースは適切に手を入れないと、一般の人には伝わらない。
図が読める人だったらいい。
建築扱う人って、平面の図面から3Dで空間把握したりしてるから頭の使い方が特殊。
そういう使い方をして鍛えてるから、一般の人と頭で見えるものの差が生じる。それのかけ橋のためのパース絵。
一般の人に魅力とか、設計士の望んだ未来や提案が伝わらないと意味がない。そう、自然と思ってやってた。
だけどあなたの描くものは絵だ、といわれた衝撃が強くて、
絵なのか…とおもって、パースを勉強しなおしたけど
当たり前の理論で何が違うのかよくわからなかった。
手を加えないと伝わらないのに、それでもパースのままにするのか…という葛藤が生じた。
そこでパース絵、という新しい枠組みをつくったと思えればよかったのだけど。
私は、建築業界に私の居場所、なくない?と思ってしまった。
6.結論!商売に関する知識や考え方が不足していた
数多の先生や生徒から褒められる出来だったことから、
伝えるためのパースとしてやってたことは適切だったと思う。
それにいろんな人からも好まれた。
やっかみもあったけど、魅力的だと思ってくれる人が多かった。
好まれない図としてのパースより、好まれて惹きつけて伝えることができるパース絵の方が価値があるってのもなんとなくわかってた。
だけど、それを推し進める力が当時の私にはなかった。
だから、就活中、絵をアイデンティティとして推し進めることなく諦めてしまった。
もしこの地点で、商売に関する基礎知識や技術があれば、
絵を自分のアイデンティティとして推し進めていける環境や場所はどんなところか、ないなら需要はどうあってどう出していくかと
商売的な観点からプレゼンしたり、
自分が無理なくやっていくための戦略が立てられたと思う。
それに、自分ができるできないの判断をして、体を壊すほどに追いつめられることもなかったと思う。
個人として商売するしないにかかわらず、
商売に関する基礎知識がいかに必要かわかる体験となった。
ないと、手放してしまう、諦めてしまう、が簡単になる。
だからこそ自分のためにそういう知識が必要なんだと思う。
いかがでしたか?
今回は商売の基礎知識って本当大事だな、同じ間違いはしないぞ~、おべんきょうするぞ~と自戒を込めてまとめました。
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では、また。