あなたの大切な故郷は何処かしら？

【時の経つのを忘れて】作：マイラ　

青い空と青い海の…南の島

私の生まれ育った島は長閑な島
とっても田舎だけど…
田舎は時間の流れが緩やかに流れる

誰もいない浜辺で🏖
時間を忘れて…ボーッと過ごす時間は
とっても大切な至福の時

久しぶりに訪れた島の浜辺で本を読みながら…

ふと、思う…

都会の便利な生活の中にいるから思うこと…

小さい頃の島にいた頃からの
少女時代を振り返ってみると…

田舎の島はなんといっても空が広い
ただ雲がゆっくり、ゆったりと流れていて
鳥も心なしかゆったりと翼を
広げているように見える

流れる小川の囁やくようなせせらぎの音に
耳を傾けて…自然の中に浸る

車はほとんど通らない、バイクの音もない
勿論、電車もなかったので
電車の音も踏切の音もしない

そんな静かな島…

何も無いので辺りの空間の広さは何とも言えない…
私だけの世界…
さとうきび畑の中
また…
白い砂浜で時を過ごしながら
ただ風の囁きだけを聞いている…

それが時間の穏やかさを感じさせる　
要素だったのかもしれないと思う
時の経つのを忘れてしまいそう

だからなのか、
今思うことは…現実の時間の早いこと…


大人になってからの1年間と
子供の頃の1年間の時間の違い
これは皆同じように感じることなのかな？

時間は、一日、1か月、一年と確実に過ぎていく

同じ一年でも学生時代の1年の方が
濃い時間だったように思う

今の1年はあっという間に過ぎていく…
1年も5年も変わりないくらい
あっという間に過ぎていく

年のせいかしら？
時間の流れの感じ方の差異もあると思うけれど…


今、此処は南の島

島の空間の広さと騒音のなさ…

若かった頃はこの素敵な要素が重なっていたのが
島で過ごした少女時代だった

あの頃は時間が無制限にある気がした
自分たちの目の前に夢がいっぱい広がっていて
好きなことを何でもできた

アニメを見る、おもちゃで遊ぶ、漫画を読む、
お友達とスポーツをして遊ぶ、公園に行く、
野山の小川でメダカをとったり
とても自由な時間だった

そして…本や漫画からは沢山のことを学んだ
学生にとって、いろいろな意味での
「知識や言葉、時代の流れ」
勉強があってとても参考になった

本が大好きな私は、
一日中図書館で過ごすこともあり
時間を忘れて本の世界にのめり込んで
読んでいたりしたこともある

最近では電子書籍があり
それで読むこともあるが
やはり、大切な本は
いつでも手元に置いて置きたいので、
つい購入してしまう

そう言っていると…本棚には一冊、一冊と
増えていくがそれも愉しい…

そんなことを考えながら
私は…
時の経つのを忘れて浜辺でうとうとしていた

時の経つのを忘れて…

　　　　　　作・マイラ

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