生姜で体が温まる?のかな
こんばんは!
スーパーで会計を終えた後、お財布をしまってかごを運ぶまでを店員さんに見届けていただくのが苦手なももすけです。
そんな今日は、漢方のことを調べていたらタイトルの件が気になってきました。
ほぼ毎日食べてる生姜さん。
噂では、約7割の漢方薬に入ってるそうです。
おばあちゃんの知恵袋的な感覚で、体を温める効果があることはなんとなく知ってるじゃないですか。
風邪のひき初めに、すりおろした生姜を入れたお湯を飲んだらいいとか(長ネギを首に巻いたらいいとか)聞いたことあります。
この生姜、実は加熱の有無によって効能が変わるそうで、
漢方では、↓のように使い分けているようです。
生のものを乾燥させた生姜(ショウキョウ):<吐き気や食欲不振を改善>
蒸した後に乾燥させた乾姜(カンキョウ):<体を中から温める>
なんでなの~を調べてみたら、
生の生姜に含まれる有効成分ジンゲロールが、
加熱によって(脱水反応が起きて)ショウガオールに変わるんですって。
(生のほうがショウガの名前ついていてほしい気がするけど、加熱後がショウガオール。)
(カタカナが入るとわかりづらくなってきますね)
この二つの成分のうち、
ジンゲロールには体の末端の血流を促進し、発汗、鎮痛、解熱効果があるのに対して、
ショウガオールは胃腸など体の内側を刺激し、燃焼効果を高めて体を内側から温める効果があるようです。
似てるようでなんだか違います。
どちらにも体を温める作用はあるけれど、
ショウガオールが体を内側から温めるのに対して、
ジンゲロールは一次的に体表面を温めて、体内の熱を外に出すんですね。
だから、例えば代謝を上げたかったり、寒気を伴う風邪を和らげたくて生姜を食べるなら、ジンゲロールよりショウガオールにがんばってもらいたいです。
(生のほうがショウガの名前ついていてほしい気がするけど、加熱後がショウガオール。。)
じゃあどう料理したらそれ増やせるんですかで調べてみたら、
こんな論文が発表されていました。
焼く、蒸す、茹でる等の加熱処理で、生姜に含まれるジンゲロールとショウガオールの含量はどう変化するのか?という研究です。
↓ちょろっと抜粋↓
(いろんな縛りがあって加熱時間は揃えられなかったらしい)
これによると、
まず、生の生姜に含まれるショウガオールの割合は、
ジンゲロールに対してほんの少ししかないんですね(ジンゲ:ショウガ=98:2)
でも実験では、生のショウガを60分間蒸すことで、
僅かだったショウガオール濃度が3倍以上に増えていました🔥
ただ、両者を並べて比較してみると、
どう頑張ってもやっぱり圧倒的にショウガオールの方が少ないんです。
(分子量が違うのに質量濃度での比較のみだけど)
でも、長い臨床経験で差が認められているからこそ生姜と乾姜が使い分けられてきたわけで、
量比で見ると僅かだけど、この3倍の増加でも、生姜が体に与える影響は違うんでしょうね。
単純にピックアップした化合物だけじゃなくて、他の成分も関係していそうです。
と思ってググってみたら、他の成分との関連性や生体内での反応メカニズムも徐々に明らかになってきているようで。。
https://spc.jst.go.jp/news/190601/topic_2_02.html
https://www.sankei.com/life/news/190303/lif1903030006-n1.html
臨床経験に基づく知見の根拠が、科学的に証明され始めているんですね。
以前はこういうことを研究して、世の中にない新しいものを作り出すことに価値があると思っていたけど、
活かしきれていない知見を、にこにこ生活に取り入れられるのも面白く感じる今日この頃です。
加熱した生姜は脂肪の燃焼をお助けしてくれるかもしれません
生の生姜には殺菌効果があるので、お寿司にはガリも合理的🍣
最後まで読んでくださり、ありがとうございました🌻
明日も素敵な一日になりますように♡