PTSDは、あなたを守ってくれる本能
今回のご相談は、10代の学生さんからでした。
Q.盗撮にあって、動悸や過呼吸、フリーズに
ご相談者:10代/女性
8月中旬に盗撮と思わしき行動を取られたことによって怖くなり、逃げたのですが、その場所に行くことも考えただけでも怖くなってしまいました。
私の担任に仲介してもらい、「ゲームをしてたら○○ちゃんが逃げちゃった」と聞きました。
今は大丈夫ですが、その当時、動悸や胸が締め付けられるような感覚、腹痛、頭痛、思い出してしまうためにフリーズなどもしたりすることがしばしばありました。
1月には過呼吸を起こしたこともあり、ASD(急性ストレス反応)になる過程でパニック症になってるのでは、と思い始めました。
病院に行くことも検討してますが、早急に行くべきか焦らなくてもいいのか迷ってます。
A.危険を防ぐアラームが、PTSDなのです。
それは怖い思いをされましたね。
犯人がゲームとか軽い言葉にして罪悪感を薄めようとしていますが、
とんでもありません!
それは性犯罪です。
自分の体は自分のものであって、
誰からも勝手なことをされてはならないもの。
その犯人には、しっかり罪を自覚するよう、
周囲がきっちり促すべきです。
担任の先生は男性なのでしょうか?
いまひとつ、強く出ていないかもしれませんね。
担任だけでなく、保健室の先生とか、美術の先生とか、
お母さんとか、塾の先生とか、
できるだけたくさんの人、
できれば女性に訴えて、助けてもらいましょう。
そして心の症状ですが、
こんな怖くて気持ち悪い思いをすれば
トラウマやPTSDになりがちなのは当然です。
事件の場所に行けなかったり、
思い出して動悸がするのは、
「もう同じような危険な目に合わないように、
本能があなたを守ってくれている」のです。
たとえば夜、人気のない場所で襲われたなら、
夜の人気がない場所は危険だということですし、
そういった場所に近づくことを防がなくてはいけません。
わかりやすく言えば、
危険を防ぐアラームが、PTSD。
症状が現れると不快ですし、不安が募ってしまうかもしれません。
でも、この症状は自分を守ってくれるものなんだと、
感謝してあげてください。
そして、心療内科へ行かれて、
カウンセリングを受けるのはよいのですが、
お薬はあまりおすすめしません。
お薬は症状を一時的に抑えるだけで、
治すものではないからです。
では、どうやって回復するか。
下のリンク先は東日本大震災時の12回のシリーズ記事
ですが、たっぷり解説していますので、
必要なものをお読みくださいね。
大丈夫ですよ。
一歩ずつ以前の安全な生活を取り戻していきましょう。
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