鳩さんとカラスさんの家

朝から公園に植木職さんの車とクレーン車が止まっていた。
男の人たちが、カラスさんの巣のある木を指差して色々話していた。
嫌な予感がした。

午前9時位の公園

どうか、鳥達のおうちを壊さないでください、と祈りながら横になっていた。
生理の二日目で、ただでさえつらかったからだ。

どうにか遅い朝食兼昼食を食べて、あまりにも具合が悪いので、嫌な予感がして公園を見に行った。

カラスさんの巣がある松の木はおろか、つがいの鳩さんが暮らしている木も、みんな切られていた。

お昼頃の公園

カラスの鳴き声が、遠くから今でも聴こえている。

巣を奪われた鳩さんが、巣のあった木の下を悲しそうに歩いていた。

確かに木の剪定は大切だ。
カラスは人間たちが害獣と名付けた。

でも、こんな冬の寒い季節に住む家を奪われたら、どんな生き物だって苦しかろう。

とてもつらい日だ。

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