~自由気儘な16行~11日目「悔しさを晴らす」は「涙以外で」
小学校の頃に書いた脚本がでてきた
「1/2成人式」という式で発表した演劇の脚本だ
くっしゃくしゃになった紙は月日のせいではなく
何度も書き直した跡だったことを思い出す
昔からストーリーや脚本を描くのは好きだった
なぜなら自分の思いだけをぶつけられたから
読み手や受け取り手のことなんか
微塵も考えていなかった
そんな脚本を同級生に理解してもらえる筈もなく
「ストーリーがわかりにくいからやりたくない」
「俺の書いたもんがわからないお前らが悪い!」
の言い合いに…
職員室へ連行された僕に担任はこう告げた
「悔し涙なら、いますぐ止めなさい」
「その悔しさは次の作品の努力に使いなさい」
連行された日から、書くのが余計に好きになった
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