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てやんでぃ じゃぱんでぃ

おはよう〜 おやすみ〜 こんにち〜は こんばんは〜♪

で、始まる「ごあいさつのうた」というのを子どもの頃に聞いてました。今でも数ヶ月に1回くらい思い出しては口ずさんでいます。
日本人のあいさつを大切にする心もさることながら、映像に登場する多様な生物たちからは、今でもクリエイティブな刺激を受けています。あぁ、かわいい。

ジャパンディて?

さて、今回はそんな日本で数年前からトレンドになっている「ジャパンディ」というものについて少しお話し出来たらと思います。

いきなりではありますが、わたし個人としては、このジャパンディこそ日本のこれからのライフスタイルとして、そして文化として育てたらいいのではないか、と考えております。

簡単に言葉の説明すると「ジャパン×スカンディ(スカンジナビア≓ 北欧)」という、インテリア用語。
この二つを合わせて作られた造語なのですが、まずスカンジナビアの要素少な!って思いませんか?
「ディ」てただの接尾語ちゃうの?と。もしくはよく海外の人の名前の終わりについてるやつじゃないの?と。


確かに、ジャパスカンとかスカンジャパになると、流行りそうにない(おしゃれっぽくないと流行らない。参照:“丁寧な暮らし”に満腹?)
それにしても「ディ」かぁ、、なんて思ってます。

ところで先ほどの説明で≓を使ったことにみなさんお気付きでしたか?

実は、、

[スカンジナビア]
スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの3国

[ノルディック(北欧)]
スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランドの5国

なのです。
つまり、厳密にいうと「日本×北欧」ではないのです。

フィンちゃんとアイちゃんはやーやーなの!と、ハブられているわけではありません。スカンジナビア3国は、歴史的に深い繋がりを持った仲間ということで、まとめられているんです。その後、残り2国が追加されます。
セーラームーンでいうと、ウラヌスとネプチューンが後で加入した感じ(違)

それにしたってジャパン+ディはちょっと無理矢理な感じがしてあんまりです。とか言ったら、発案者怒ってきたりするんかな。
ノルディックの方を使って「ジャパ“ル”ディ」の方がバランス的にも良くないですか?と思って調べたら、クラシックで有名なヴィヴァルディさんの「春」って曲に“ジャパルディ”って付いてる。
曲の正式名かな?このジャパルディってなんなんでしょう。知ってる方教えてください。

そんなことディ、ヴィヴァルディがジャパルディ使っティるのディ、ジャパンディはジャパンディのままディいくノルディ〜。


どうやら気付かれてしまったこと

このジャパンディというのは文字通り、日本とスカンジナビアのいいところをミックスさせようというもの。

現代的でシンプルかつ爽やかなコーディネートを基調としたうえで、日本の床座(低い生活)を意識して家具をあつらえたり、逆に和な部屋にテーブルを置いてみたり。
ふすまやたたみを見直すことも含めて、トレンドで終わらせるにはもったいない様相をふんだんに含んでいます。

ただ、このジャパンディトレンドが起こった時、多くのインテリア関係者が気付いた事があるんです。
それが「あれ?日本が提供出来る照明器具、全然なくない?」です。

あるにはあります。みなさんご存知で、かつ大好きなイサムノグチのAKARIシリーズ。和紙で出来たちょうちんのような装いのまんまるいあの子。

そう、日本の照明器具ってイサムノグチで時間が止まっているんです。正確にいうと、環境や文化に着目した上で、それを機能や意匠に反映させた照明器具が全くない。
ずっとこの子に頼ってるんです。
日本の照明器具はイサムノグチにおんぶに抱っこヒモの状態。

何しとったん?と、ここにきて、ようやく言われたり、気付いたり。
何しとったん?と、言う側も、実はこれを機に気付いたというオチだったり。

「いや、だって和風照明なんて作っても売れないでしょ!」
「住宅のほとんどが洋風なんだから、それに合わせた方がいいでしょ!」
「そもそも日本国内で作ってるものでさえ和“風”だなんておかしくない?」

とかね、そんな話になっちゃって、せっせと海外製品を模倣しています。というのが、見渡す限りの現状です。

ともあれ、今の日本の住宅、そしてインテリアのほとんどは西洋をお手本にしたもの。なので、製品の意匠(デザイン)においては、同様に海外っぽい方がマッチしやすいということは、当然あります。

ただ、何度もお伝えして申し訳ないのですが、照明に対する“考え方”だけはちょっと話が違うというところ。
使い方も「本場を参考に」と環境の違う国の文化を提案するのは、そこから離れた今なら、ただ憧れをくすぐる商売の仕方なんだとよく分かります。
それを疑う人がいない状況も、照明器具の業界が停滞する一つの理由なのかも知れません。

むしろ、一般消費者サイドはそれじゃ自分の生活に合わんのよ、と判断している人の方が多かったりして、その声の大切さを改めて感じたりしています。

そんなことも含めてなのですが、例えばジャパンディスタイルのお部屋にしようと思った時、照明に北欧の名作を使っちゃうと、生活に必要な光量があまり採れない上に、製品が魅力的過ぎてジャパンの部分消えちゃうんですよね。

そう!ジャパンディになってしまうんディ〜!

ジャパンディで提案できるもの

イサムノグチ然りですが、やっぱり「全般拡散型」の照明がいいと思います。
日本のあかり文化は、何はともあれ“拡散”です。全体が光って、かつ、その降り注ぐあかりが、何がしかで拡散させられているもの。

少し前のペンダントライトこうかい日記でもお伝えしたのですが、下だけ光る「直接型」は日本のライフスタイル的に早々に除外します。愛好家のみなさま、すいません。

あくまで全般拡散の例として、海外のものも紹介してます

ここで「全般拡散型は分かったけど、他にどこに気をつければいいの?」という声が聞こえましたので、改めて日本人の好みも合わせて、以下にまとめましょう。

①光が拡散する素材のもの
紙、布、樹脂(白など色付き)、ガラス(乳白、ミルクなど)
ただし、器具を下から見て電球丸見えの場合は、結局まぶしいので選ぶときには注意しましょう。

②しっかり光量が採れるもの
せめて100W相当(E26)×2つくらいは入れたいです。3つ(E26)入れば言うことなしです(電球側で明るさを調整できるので汎用性があります)

これには理由があって、拡散型は文字通りひかりを拡散させるので、電球から放たれる明るさが50%前後もダウンします。
ところがそんな事は教えちゃくれない。だってそんな事を言っちゃうとお客さんは躊躇しますもの。
しかも、全般拡散型にも電球1灯のパターンは結構多い。1灯で大丈夫かなぁって思いつつ、でもデザインは好きやし100W相当の電球にしたらいいか!と買って後悔。その照明の明るさ、実は付けた電球の半分程度になってるかもですよ。

そんな時は、併用する照明があればOKですよ(参照:多灯分散、その一歩)

③名作を模倣していないもの
これ、ただリテラシー的な部分でしょ?なんて思うでしょ?確かにそういう意識をお持ちの方は、作る側からするととても誠実で素敵な消費者だなぁなんて思います。が、違うんですよ。
単純に海外のものから意匠を引っ張ってきているものを「ジャパンディ」に使いますか?という事なんです。

これすると結局、ジャパンディになってしまうんディ〜!

巧妙な罠

さて、こんな感じでジャパンディにあった照明器具をサクサク選んでいただいて、、、

え?ない?

この条件を満たしてるものがあまりないですって?

あります、あります。
ここまで言ったんだからちゃんとご紹介しますよ〜。

それがこちらです。

じゃーん!

じゃーん
じゃーん


案件かーい!
しかも、おのれの案件かーい!

安心してください。この案件、お金は一切いただいてない、誠実なおすすめ記事ですよ。何も受け取ってません。むしろ昨日、口座に3万円預けたくらいです(謎)


さてそんなこんなで、色々考えながらものを作っておりますという話を交えつつ、「ジャパンディ」という考え方を、例のごとく、照明という切り口からご紹介させていただきました!
今回も読んでいただき、誠にありがとうございました。

ディは、今回はこの辺りディ〜!



あかりのお仕立て
燈灯伯舎-toutouhakusha-

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