白粉花 赤黄奏でる 小ラッパ隊
最近、朝の犬の散歩道で見かけるこの花。
白粉花(オシロイバナ)です。
この花を見ると、小学校時代を思い出します。
校庭にいっぱいに、白粉花が鮮やかな色を見せて咲いていました。
昔、白粉花を見た母の言葉を今でも覚えています。
「この花の種の黒い種。外側の殻を破ると中から白い粉が出てくるの。
だから『オシロイバナ』と言うのよ。」
学説や由来は本当かどうかわからないですが、
確かに萎んだ花をその奥に丸い黒い種が見えていました。
それをとって、プチ!と殻を破ると白い粉が出てきて感動したのを覚えています。
以来、下校時、この花が萎んで黒い種が見えたら、
それをとってプチ!と言わせ、白粉を出す…
それをいくつもプチプチ言わせる。たったそれだけ。
そして、制服のスカートを白く汚して家に戻ったものです。
久しぶりに見かけた白粉花。
赤色、黄色と並ぶ姿が、まるで小さなラッパ隊みたいだなと思いました。
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Wikipediaで調べたら、南アメリ原産の江戸時代初期に渡来した花とか。
花と見えるところは「がく」で名前の由来は母の言った通りでした。
根っこや葉っぱは生薬や治療に使われるそう。
私が見た白粉花たちは河川敷に沿って咲いているのですっかり野草化しています。
強い逞しい花なんだなと改めて。