見出し画像

梅の花 甘酒両手に 眺め足る

学生時代、友人に誘われて「百草園 梅まつり」に出かけました。
当時「百草園」駅は京王線沿線の各駅停車しか止まらない小さな駅でした。
駅を降りても特に大きな店はなく、「梅まつり」と電車の広告で宣伝する割には
百草園までどうやっていけばいいのか、案内も確かそんなに派手にはなかったと思います。
「この方向だよね?」と友達と話しながら、勾配が急な坂を登りました。
ようやくついた百草園。
でも、「まつり」にありがちな賑やかさや煌びやかさは特になく、店も甘酒とふだが貼ったお店が一つだけ。
坂登りで疲れましたし、せっかくなので甘酒買って梅を見ることにしました。

まだ、春先の少し冷たい時期。
甘酒両手にしんみりと梅の花を眺める。

当時は甘酒の温かさしか記憶になかったです。が、何十年と経った今、静かにしんみりと梅の花を眺めていたこと、それだけで満足だったのだと。
今も百草園は静かに素朴に梅まつりを続けているのでしょうか。
懐かしくて一句をよみました。

※当時の曖昧な記憶ですので、百草園の情報が不正確かもしれません。どうかご容赦を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?