フリーランスの実態 #5「やる気が出ないときの対処法」
本シリーズでは、フリーランスとして12年ほど生きてきた私が、日々感じることや、自分の働き方について語っています。
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今回取り上げるテーマは「やる気が出ないときに、どう対処するか」について。
前提として「そもそも、やる気が出ないことはあるのか?」の問いに対する答えを出すと……もちろん、あります!
ビジネスシーンでは「やる気に左右されずに効率よく仕事をしよう!」みたいな考え方もあるようですし、プロとしては、まあそうしなきゃいけないのもわかります。
でも、やっぱり人間ですから…。当然、エネルギーや感情の揺れ動きはあります。特に私は感受性がわりと強めなので、ちょっとしたことで一喜一憂、やる気も変わりやすいです(笑)。
とはいえ、やはり自分が抱えている「責任」を果たすことは大事。それをおろそかにしてしまうと、フリーランス生活も続けられません。
なので、自分の心の揺れ動きを自覚しつつ、どう上手に付き合っていくかが、仕事を無理なく続けたり、幸せに生きていったりする上で大事なんじゃないかなーと考えています。
「やる気が出ない状態」って、どんな感じ?
「やる気」のイメージは、人それぞれ違うと思います。
私の場合、自分で「今日はやる気がないなあ…」と実感するのは、以下のような気持ちになっているとき。
仕事に向き合いたくない(原稿を書きたくない、パソコンの前に座るのがおっくう など)
難しいこと、面倒なことを考えたくない
心ここにあらず。なんだかソワソワ集中できない…
フリーランスであれば、やるのも自由、やらないのも自由。あらゆる選択権は自分にあります。
「やる気ない。何もかも嫌になっちゃったー!」と、すべてを投げ出すことさえもできますが、その選択をした末路は、さすがに想像するのが恐ろしいほど…。
一時の感情で積み上げてきたものを崩さないようにしなきゃ…という思いは、常に持っています。
いつ、どんなときにやる気が出なくなるのか
自分のやる気が出なくなるタイミング、傾向として思い当たるのは、以下です。
仕事以外にやりたいことがたくさんあるとき
難易度が高い、あるいは複雑な課題を複数抱えているとき
1については、たとえば「読みたい本が溜まっているとき」など。また、わりと物事にハマりやすい(そして、飽きやすい)私は、外部から影響を受けることによる「マイブーム」が、そこそこ頻繁に生まれます。
そのような、仕事以外にやりたいことがたくさんある状態だと、仕事に集中しきれずにソワソワ、思考がそっちに向いてしまう気がします。
2については、現実から逃げたい気持ちなのかなと思っています。フリーランスだと、基本的にはいつも自分一人でいろんなことを考えて、判断し、動いていかなければいけません。
すぐに答えが出ないような問題や、解決までの難易度が高いタスクをいくつも抱えていると、「ああ、何からやればいいのか…」と途方に暮れて、逃げたくなってしまうことがあります。
「やる気がない状態」からどう復活しているか
どうしてもやる気が出ないときに、私がやっていることはシンプル。
それは、一時的に仕事から自分を離す、ということ。
というのも、これは私のワークスタイルの問題ですが、フリーランスになってから、丸1日フルでガッツリ休むことはあまり多くありません。
「いちおう休み」としている日でも、仕事のメールが届いたら基本的には返信しますし、日中に出かけたとしても、夜の1~2時間だけ仕事をすることも。
いつでも頭の片隅には仕事が存在している状態。普段は、これを「ストレス」とは自覚していないのですが、やる気が落ちてしまったときには「心身の拒否反応かも」と捉えて、意図的に仕事と距離を置くようにしています。
具体的には、今日はノートパソコンを一切開かない!と決めて、本を読んだりゲームをしたりなど、好きなこと・遊びに時間を費やす。家にいるとどうしても仕事が気になってしまう場合は、無理やり外に出て、自然を堪能するなど。
(締切が差し迫っている案件、すぐ返信をしなきゃならない連絡には無理してでも対応しますが、それ以外はやらないという感じ)
これをやると、たいていは1日で回復して、次の日には「今日はやるか~」という気持ちが少しわき起こってくるのですよね。いきなりやる気度マックスにならなくても、仕事に向き合う気持ちは生まれてきます。
また、若干エネルギーレベルが下がっているときには、何かに取り掛かる際の「最初の1歩」のハードルを低くするのも、効果的だと実感します。
たとえば、大きなタスクを細分化した際の、ほんの小さなタスクだけとりあえず手をつけるなど。
少し走り出すと勝手にエンジンがかかりますし、心理的負担に感じていたことも「あ、意外と大変じゃないかも」と思えたりするんですよね。
いま、考えていること
そんな繰り返しで長く過ごしてきましたが、最近ちょっと感じるようになったのは、「メリハリをつけて、(ときには仕事のことを頭から追い出して)しっかり休むことも大事かも」ということ。
いまさら100%オフモードは難しいかもしれないですが、「本気で(全力で)休む時間」を、少しずつ増やしてみたいなと思っています。
そうした先に自分に何が起こるのかなは、またそのときのお楽しみということで…!
こうやって試行錯誤しながらフリーランス生活を続けています。
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