祭 ある本と盆踊りと人間と
若竹千佐子さんの『かっかどるどるどぅ』を読んだ。
2017年下半期の芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』の著者は
前作でタイトル通り老いた人の孤独からの「ひとりで」を選んだ生き方を描いた。
第二作目となる本作にも、同じく孤独を抱えた人々が登場する。
でも彼女たちや彼らが思ったことは選んだのは「みんなで生きる、生きてみよか」だ、と思った。
生きづらさを抱える人たちが集い、皆でご飯を食べ、たくさんの会話を交わす。
その中には戦争もコロナもウクライナもロシアもアメリカも、そして生