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日々日々

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1日(なるべく?)1エッセイ。思うこと考えることを綴っています
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2024年5月の記事一覧

きらきら、ぎらぎら、きらきら 今日もまたまた「好きの力」の話

きっかけは仕事をしながら聴いていたラジオだった。 担当するDJの好きなものは、ロック、寄席、演劇、プロレス。 来たおたよりに超ドヤって答えていた。 「~がお好きだから、 ぴあとかエルマガとか読んでおられたんじゃないですか?」 ラジオである、顔は見えない、でも超ドヤ!な声で言い方で 「そりゃもう! 僕は、プガジャ、エルマガ、ぴあ世代ですよ!」 わたしは超速でツッコんだ。声出た。「ふるっ!(笑)」 同時にしみじみ思った。 「ああ、好きなんやろうなあ」「言いたいねやろなあ」 土曜日

聞くこと 言葉と気持ちと人生を

尊敬する社会学者のリポストしたつぶやきに頷いた。 激しく同意というより「うん」「ほんまに」とじわじわ頷いた。 やさしい人ほど黙ってしまい、 気にする人ほど気にして何も言えなくなる時代かもしれない。   なにかを言えばマウントだハラスメントだ、 昔の話をすればロートルだ古参マウントだ。 なんでそうなるのかなそう言われちゃうのかなあ。 と、いつも考えてしまうのは己も若くなくなったからかもしれない。 でもそれだけじゃなく、コスパとかタイパとかいう言葉が出来る つまり重要視されるよ

場所と人と気持ち ある街のたこ焼き屋台から

駅前ビルの横で屋台の店主が客に言うのを耳にした。 「僕らみたいなんはもう要らんのですよ」 数か月後駅前はとてもきれいになり屋台はなくなる。   「大阪人の家って一家に一台たこ焼き機があるんでしょ」 「大阪に来たらたこ焼き食べんと!」 大谷がたこ焼きが好きと言ったら多くの人が「へえー!!」 とか書いていたらこのタイミングで築地銀だこのニュースも知る。 その裏で大阪のなんてことない地域の屋台のたこ焼き屋はなくなる。   「じゃない方」に目が行く方かもしれない。 でも「じゃない方」

俺の中の 岡部たかしと某旅芝居関係者の歌からおじさんたちの気持ちと人生を思う

最近大ブレイクのイケおじ役者岡部たかしが ラジオ番組で尾崎豊を「これが俺だ! みたいな」と語っていた。 『I LOVE YOU』を劇団オーディションで全身白スーツで真剣に歌った。 「真面目にやったんですけど、変な奴が来たと思われとったみたい」 「これも好き」という『卒業』。 「歌い出したら長いのでカラオケボックスで皆トイレ行くんですよ、熱くなってるときに」 あのとぼけた感じで真面目に言っていたから吹き出してしまった。   数日後に思い出したのは旅芝居界でヒール(悪)とされてい

「What?」と日々と「なんでやねん」

理由もなくきもちが上がらない日は いつも聴くラジオDJの声もテンションも選曲も腹立たしくなる。 「What?」つまり「ハァ?」 このところの暑かったり寒くなったり気候や気圧の変化のせいだろうか。 いやそれらは言い訳でしかない。 きもちなんてめっちゃ上がってる日とかの方がすくないよねというか 上がるときの方がすくないわけで、 でもDJはいつもこのハイなテンションでお送りしてくれているというプロの仕事なわけで。 つまり完全にこちらの気分というかただのいちゃもんでしかない。   と

体と表現と舞台と劇場、謎の忍者からの

「からだ」って、すごい。 「きもちとからだ」って、言葉では言い表せないくらい、おもしろくて、 劇場って、ほんま、すごいよなあ、ええよなあ。 と、改めて感じたというか考えた話を書きたい。  ニンジャ・マックをご存じか。 マクドのメニューではない。サムライマックではない。 レスラーだ。空中技、空中殺法のレスラー。なんか変なんだ。変な奴だ。   シルクドソレイユ出身らしい。 スタントマンとかもやって、格闘技を経て、プロレスへ。 誰が考えたか知らないキャッチフレーズ「カミカゼ」って

フリマとポケット 仕事といい仕事

マーケットの語源はラテン語、商品や商うという意味らしい。 バザーの語源はバザールでイスラム語だったかペルシア語だったか、 市場だとか物の値段や価値が決まる場所という意味らしい。 つくったりあつめたりあつまってひとつの場所でそれらを売るというイベントはどこかしらでいつもおおきなものからちいさなものまでまあ行われているわけであなたもよく行くかもしれない。 わたしも通りがかると覗くし時折出向きもする。 そこは世界だと思う。   例えば「手作りフリマ」的なやつには かわいいものや個

杜子春 大阪のコンビニにて

コンビニのレジ前に列が出来たのは 先頭の客が食べ物だの日用品だのをカゴいっぱいに買っていたからだ。 わたしは列に並ぶのが好きじゃない。 元来のイラチ、あ、大阪弁で言うせっかちとか気短だ。 「コンビニでそんなめっちゃ買うのん、めっちゃ〝貴族〟やん」 穏やかではない気分になってしまう。   わたしの前に並んでいたのはお年を召した方だった。 しずかに順番を待って自分の番になると笑いながら店員に言った。   「焦らんでええで(笑)」   それでも店員さんはやっぱり焦る。そりゃそうだ。

暴力と薬草 この、こんな、世と御時世に

暴力について考えた。 スマホショップで。   攻撃すること。 腕力や武力などは勿論、 言葉によっての暴力もあるだろう。 手をあげたりくだしたりもだけれど 無言や突然の一方的な無視も暴力かもしれない。 乱暴、圧力、不当、無法、不当、強制、侵略。 からだや心、他者の尊厳をおかすこと。   数日前、やっと故障修理が終わったスマホを受け取りに行くと、 先日の来店時にはなかったポスターが貼られていた。   「店員への大声、デスクを叩く、過度なクレームなどは警察に連絡します」   スマホ

月 卒塔婆の小町は笑ってる

「いい表情(かお)してるな」 卒塔婆の月の小町と対面しての気持ち。 何日経っても。   浮世絵好き江戸好きとして、 芳年や暁斎を殊更に声高に「好き」「見たい」ということには抵抗もある。 近年のいろんなブームや仕掛け方を含めての。   でも「月百姿」は「おもしろいな」 最後の浮世絵師ともいわれる芳年が 歴史上の人物たちや物語と月をモチーフに描き切った、描きまくったと言いたいようなこのシリーズ(?)は、 形、構図というか形が、イカレてる。 「漫画みたいやな」「Lineスタンプ的

空気 GW如何でしたか

GWの空気ってあるよなあ。 毎年思う。 きっかけや理由はあるようなないような、 家に居ても、外に出ても、どこかへ出かけても、仕事していても、 雨でも晴れでも、それでも、なんか、なんだか、「あるよなあ」と思う。   年末年始の空気のような? 似てはいないけど似た感じかもしれない。 街全体がふわふわ、わっと、上がるみたいな、 人の気持ちの熱が空気となって感じられるみたいな。 いや、それも、「気がする」だけかもしれないけれど。 そう、通常通りの人だって、いるものね。   夜、電車で

ビタミン 花と言葉の力

お世話になっている方のお祝いにフラワーアレンジメントを買った。 なんてことのない店で買ったのだが会計をしてくれた女子は感じがよかった。 花を整えラッピングしてくれた初老の男性は渡してくれながら言った。 「ありがとう。いってらっしゃい」 歩き出してからも耳に胸に残った。   その一言が。   コンビニで海外の方? でも日本語の流暢な方が、言っていた。 会話の内容は聞いていないが、 店員さんがなにかを間違い、 それ咎めるのではないが、和ますために言ったような一言だったみたい。