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相乗効果はバツグン
お正月休みで甘やかされた体は、だるんだるんにたるんでしまってえらいことになっています。
なんとかせねばと物置にしまってあった大きな腹筋マシーンを引っぱり出してきました。
もう何年も前に、不覚にも真夜中の通販番組で購入してしまったヤツです。
いつの間にかやらなくなり物置に放置していたのに。
背もたれのついたイスにもたれかかって、バネがついた補助器具に体を支えられ、グイッと寝っ転がってからバネに身をゆだねて起き上がります。
バネの力を最大限に利用しちゃってますから、実際にどれほど効いているのかは怪しいものです。それでも、やらないよりはマシだと割り切って挑戦中。
10回を1セットとして3セット(30回)、それを最低でも2度(60回)やることにしています。
はじめてから2~3日で現れた筋肉痛にも耐え、コツコツと継続中。
問題はセット間のインターバルを1分~3分程度とる間が手持ち無沙汰で待っていられないのです。
わずかな時間だけに、ほかのことにも手を付けられず、時間を持てあましていました。
せっかちな性分なもので待っている時間がもったいなくてしょうがない。
ふだんはダラダラ過ごしているくせに、こんな時だけは時間は貴重だと思ってしまう身勝手さには目をつぶってもらって。
そこで思いついたのが、「風景との巡り合い」東山魁夷の小画集を読むことです。
風景画に添えられた2~3行の詩集を読むのにちょうどいい時間なんです。
詩集と絵画の組み合わせを1編ずつ、丁寧に感じながら心に刻みます。
せっかちなもので、詩集のような世界観をじっくり味わうタイプのものは、パラパラと駆け足で読み進めてしまい、ぜんぜん味わえません。
ですから、こんな絶妙な組み合わせはないと確信しました。
待ちきれないインターバルの1~3分を、画集に添えられた一編の詩を画と合わせて心で味わうようにしたら贅沢な時間になるじゃないですか。
なんとすばらしい組み合わせだろう。
どちらも持て余していたものだったのに、やめられないループをつくる相乗効果が発生しています。画集に書かれた詩を読みすすめたくて、くり返しくり返し腹筋に挑みます。インターバルが待ち遠しいのです。
画集をこんなにも味わって読む日が訪れるとは思いもしませんでした。
これで脂肪が取れれば言うことはないのですが、結果が出るのはまだまだ先のようですね。
※ちなみに、腹筋を始めたのは、昨年の12/27からです。