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読書感想文『月のない夜に』 岸田るり子著

あらすじ

結婚して東京で暮らす月光(つきみ)のもとに急な連絡が入った。故郷の京都で暮らす双子の妹・冬花(ふゆか)が殺人の容疑で逮捕されたという。被害者は冬花の高校時代の同級生・川井喜代(かわいきよ)。二十年前、冬花を自分の思うままに支配し、不幸にした喜代が許せず、二人を引き離したはずだったのになぜ・・・。京都に戻った月光は、冬花に思いを寄せる男・杉田とともに真相を解明しようとするが、新たな殺人が起きる。




めちゃくちゃ面白かった!


本気の一気読みした。

で、私の言う面白かったって言うのは

ある意味

ベタだったから。


だから、すごく読みやすいです。

この本からミステリーを読み始めるのもいいかも。。

そう、だから、この物語はドラマにもできる。

そういう素直な面白さがあっての面白かったです。

ぶっちゃけ、ミステリー読みこんでる人は、犯人も真相も早い段階でわかると思う。

私は第二章でわかった。

なんか、ちょっと漫画ちっくな描写もあって、私てきにそこだけがポッカリ違和感あるんだけど、まぁまぁギリ許容範囲かな。

秀逸なのは、やはり、川井喜代目線を組み込んでるところですね。

これは、良かった。

あと、やはり人間の深層心理をついてるところ。

最後はまぁ、もったいぶって、イライラしたけど、

全体的に面白かった。

なんて言うのかなぁ?

この物語は、警察もまぁ出てくるっちゃ出てくるんですけど、本当に飾り的な感じでしかなくて、基本的には、月光と杉田が、冬花の無実をはらすために、真相を解明していって、結果、犯人と真相がわかるという。

なので、犯人はお前だ!

的な展開ではないところが面白かったですね。

もしかすると、

あの犯人の行動、特に動機に関しては納得いかない人もいるだろうけど、私はこういうタイプの犯人はいると思ってる。



この本、古本屋さんで見つけたんだけど、この著者さん、他にも作品を出版してるみたいなので、あと何冊か買って読もうかなと思ってます。




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