読書感想文『光まで5分』桜木紫乃著
今年2冊目かな?^^;
ずいぶん読書の回数が減っちゃいましたね。
今回の本は
『光まで5分』
あらすじ
北海道の東の街から流れ流れて沖縄にやってきたツキヨは、那覇の路地裏にある「竜宮城」という店で体を売っていた。奥歯の痛みがきっかけで知り合った元歯科医の万次郎(まんじろう)、その同居人のヒロキと意気投合し、タトゥーハウス「暗い日曜日」に転がり込んだツキヨに、ふたりを知るらしい南原(なんばら)という男が接触してきてー。
直木賞作家が沖縄を舞台に描く挑戦作!
まぁ、桜木紫乃さんの小説は、私てきにいつも
ヘビー(重い)なんですけどね^^;
それでも、やっぱり
面白い!
この小説を読んでる途中で
映画
そこのみにて光輝く
を思い出しましたね。
この世には
どうしようもない男
と
どうしようもない女
がいて
救われない男
と
救われない女
がいるのです。
まぁ、この『光まで5分』も映画『そこのみにて光輝く』も
スッキリ感は全くありません。
それどころか、たぶん半分の人は
胸糞悪い気分になるかもしれない。。
私も正直言って、気分的にはあまり気持ちがいいとは言えないけど
作品自体はいいものだと思ってます。
人って、世の中って
光あれば闇もある。
きれいなところしか見たくない。って人もそれはそれでいいと思う。
だけど闇を否定することはできない。
そして、自分以外の人の生き方を否定もできないし、ましてや
押しつけてはいけない。
今の時代よく
多様性って言葉が使われてるけど
果たして、どれだけの人が実際、その多様性を受け入れているのだろうか?
誹謗中傷を見るたびに
全然多様性じゃないやん!
みんな自分の考え、感覚押しつけてるやん!
なので
穏やかで平和を望んでる方には、この作品はおすすめしません。
心が弱ってる方にもおすすめしません。
世の中や世界とは、人とは。価値観とは。
そんなことを考えてる人におすすめ。。かもしれません。