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読書感想文『ため息に溺れる』石川智健著

著者は、いしかわ ともたけさんとおっしゃるそうです。

漢字読めなかった。 申し訳ないです🙏

では、あらすじ

「ため息に溺れてしまいました」立川市の蔵元医院で養子である蔵元指月の遺体が発見された。遺書の存在から警察は自殺と断定。だが、女刑事・羽木薫の捜査で見えてきたのは、蔵元家の持つ権力や莫大な財産をめぐる闇。そして指月が胸に秘めた悲しい過去の記憶だった。誰からも愛された医師の死に隠された、驚愕の真実とは。



まぁ、この表紙も意味ありといえば意味ありっぽいですけどね。

今回も一気読みしましたが、

満足度は低いですね。

正直言って、物語の世界観に最後まで入ることは私はできなかった感じです。

ちょいネタバレしますが、この物語の本当の真相はエピローグです。

なので、最後までしっかり読んでいただきたいと思いますが

まぁ、いわゆる表の真相って言うんですかね?

事件の真相に関しては、私でもわかる結果でした。

前回の『灼熱』からのこの本を読んだっていうのもありますが、それで言うと、この小説は伏線がヘタだし、伏線回収もヘタだなぁと、途中書いてて、苦しくならなかったのかなぁ?

構成を変えれば、もっと伏線も隠せたと思うし、展開もスッキリしたと思うんだけど

市長選と医師会の選挙いらないよ。(作中に出てくるんですけどね)

↑物語の展開、伏線のために必要だったのかもしれないけど、いらないね。

まぁ、結局のところ

人間の本当の気持ちや感情

そして、目に見える真実と目に見えない真実が必ずしも一致するわけではない。

そういうことも言いたかったんだろうけど

納得感はないし

読んでて、

いやぁ、それは無理あるだろっていう展開が一個じゃなくちょいちょいあって、もうちょいそこは素直な展開でいいんじゃない?

なぜわざわざ、無駄にいらん情報入れるんだ?

読者を惑わせようとしてるのかもしれないけど

ハードル上げる分、ゴールに辿り着いた時の期待値もめっちゃ上がるよ。結果、期待はずれに終わったけどね。

私がミステリーを読む上で2パターンあって

自分が思った通りの展開、真相になって良かったなっていうパターンと

自分はこう思ってるんだけど、いい意味で裏切られたいっていう天邪鬼的なパターンがあって

『ウツボカズラの甘い息』という作品はまさに後者で、今回の『ため息に溺れる』という作品も、裏切られたいっていう作品だったんだけど

ああ。やっぱり普通に私が思ってた真相だったのね。ここから大どんでん返しはないのね。っていう残念感の作品になった。

まぁ、エピローグが強いて言えば、大どんでん返しに当たるっちゃ当たるんだろうけど

正直言って、プロローグから違和感ありまくりだったし、嫌な予感は最初からあった。このプロローグ大丈夫?みたいな。結果、やっぱりエピローグ読んでも、

ふうん。あっそう。という驚きもなければ、逆にやっぱりこのプロローグは失敗だなって思った。

おすすめかと聞かれれば

おすすめはしませんね。

まぁ、あらすじ読んで興味があれば読んでみてくださいって感じです。

いつものことながら(読書感想文はこの他にもマガジンにまとめています)辛口批評になっちゃいましたが

一読者としての感想ですので、ご了承ください。



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