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金利とローンの関係【お金の話】
おはようございます。ももたろです。
ここ最近の【お金の話】においては、『金利』の基本の解説 ↓
そして『ローン』の基本の解説 ↓
を行いました。
本日の記事では『金利』が『ローン』に対してどの様な影響を与えるのか?
まとめていきたいと思います。
1)『金利』が『ローン』に与える影響
『ローン』とはつまるところ”借金”です。これは口酸っぱく何度も言っています。
誰かから借金をしたら通常は借りたお金に”利子”を付けて返済しなければなりません。
この”利子”のことを『金利』と言います。
つまり、金利が上がればローンの返済総額も上がる(逆も然り)ということですね。
例えば…
・住宅ローンの借入額3,000万円
・返済期間35年
・元利均等返済
・35年間金利は変動しないものとする
と仮定した場合、
・金利『0.5%』での返済総額:32,707,500円(利子総額約270万円)
・金利『1.0%』での返済総額:35,567,700円(利子総額約550万円)
となります。金利0.5%上昇で返済総額が300万円も変動しました。
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出典:https://www.sunki-home.co.jp/point/fund/16715/
2)ローンと金利タイプ
ローンを申し込む際は金利のタイプを『変動金利』か『固定金利』から選択することができます。詳しく見てみましょう。
①『変動金利』
:文字通りローン期間中の市場金利に合わせて金利や返済額が変動する金利タイプのこと。
一般的には半年に一度金利の見直しがおこなわれ、銀行の『短期プライムレート』を基準にして利率が変動する。
『短期プライムレート』とは?
:『短プラ』とも。金融機関が優良企業向けの短期貸出(1年未満の期間の貸出)に適用する最優遇金利のこと。
日本銀行が定める政策金利を基にして各銀行が設定する。
この金利が上がると企業や個人が資金を借りる際のコストが増加し、その結果企業の設備投資の抑制、個人消費の減少、経済成長の鈍化を招く(=過剰な好景気を抑える)要因となる。
☆変動金利のメリット
・”同一の時点”で比較した場合、一般的に他の金利タイプに比べて適用金利が低くなるケースが多い。そのまま金利が変動しなければ返済額を抑えることができる。
☆変動金利のデメリット
・政策金利の上昇に合わせてローンの金利も上昇する可能性がある。
こうなると当初想定していたよりも返済総額が多くなってしまう。
②『固定金利』
:借入時に定められた利率を一定期間変えずに利息を計算する金利タイプのこと。5年、10年、15年、完済までなど特定の期間を選択できる。
☆固定金利のメリット
・返済期間中の経済状況や政策金利変動の影響を受けないため、長期的に安定した返済計画を立てることができる。
・一定の期間金利の見直しがないため、その間返済するお金が一定になる。
☆固定金利のデメリット
・”同一の時点”で比較した場合、一般的に変動金利タイプに比べて適用金利が高くなるケースが多い。
・約束した一定期間利率の変更はできないため、世の中の金利が下がってもそのままの利率で返済することになる。
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出典:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2790B0X20C23A4000000/
3)『変動金利』と『固定金利』どちらを選ぶ?
ローンを組む際の金利タイプ。どちらを選ぶべきなのでしょうか?
これを考えるためには、大前提として”将来の金利の動きは誰にも予測できない”ということを覚えておかなくてはいけません。
その上で”金利の変動リスクにどれだけ対応できるか?”によって選択するべき金利タイプが変わります。
『変動金利』は家計に余裕があり、金利の上昇にも貯蓄などで対応できる場合に選択するべきです。
絶対にやってはいけないのは、低い時点の金利で返済がギリギリのローンを組むこと。金利が少し上がっただけで生活が破綻する可能性があります。
『固定金利』は家計にあまり余裕がない場合に選択します。
決められた期間返済額が一定のため、金利の変動で生活が波乱する心配がありません。
※金利タイプ選択以前に、ギリギリのローンを組むことは避けましょう。
例えば残業代やボーナスを当てにした返済計画を立てると、数年後の環境の変化に対応できなくなる恐れがあります。
ローンは借金。努々お忘れのないように…。
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出典:https://www.ac-illust.com
以上。本日は金利がローンに与える影響についてまとめてみました。
皆さんが今後生活設計する上で参考になれば嬉しいです。
今日も良い一日を。