王様戦隊キングオージャー 26話感想
いい最終回でした。
しかしどんなふうに感想を書くか、本当に迷ってなかなか筆がのりませんでした。
デズナラクがあのような形で亡くなるとは思っていなかったので鳥肌が立ちました。
絵は描かないかも…。そういうテンションの回じゃないなぁ。
・バグナラクの秘密
元々は人間に近い姿をしていたはずなのにシュゴッドソウルを食べて今のような姿になったということでした。だからジェラミーというミックスが生まれるんですね。ふむふむ。
そして、その代償として短命になる…。と、いうことはデズナラクは助かったとしても…。
あの、バグナラクの住処に移動するところでシュゴッダムを守りますとカグラギとヤンマが通信で映るシーンなんですけど「見返りは後ほど」というカグラギ。いや、カグラギらしいのですがめっちゃイラっとしました。ギラがないとキングオージャー呼べないくせに!!もっと媚びろ!!と個人的には思いましたが、見返りを求めてるぐらいがカグラギはフラットな関係なのかもしれませんね。何も求めない方が怪しい人物な気がするのであってるのかも…?それならトウフはもっと見返りをギラに渡さなくてはならないのでは…。まあ、ギラに求める見返りがどの程度なのかわかりませんが。
やはりコーカサスカブト城は大切なメカなので、ギラが玉座から離れるのは危険なんですね。
タランチュラアビス小さくてかわいい!ギラの話し方からすると赤ちゃんなのかな?でも機械って成長するの…?
・ギラの謝罪
ジェラミーの説得に応じないデズナラクに最後はギラが手を差し伸べました。先日の酒井大成さんのインスタライブでも言っていましたが「ギラは人の気持ちに寄り添うのが上手」というのがよくわかるシーンでした。
今までのギラならデズナラクにも邪悪の王で「だーーーはっはっは!!」と説く感じでしたが、邪悪の王の癖は夏祭りから辞めてしまったのでしょうか。デズナラク相手に真摯に向き合って頭を下げました。
多分、これはギラにしかできないな、と感動しながらみていました。『頭を下げる』という行為はヤンマが絶対にしない(やるくらいなら死ぬ)ことですし、おそらくラクレスもしないでしょう。
そもそも、王様なので簡単には頭を下げませんよね。
しかし、ギラは誰よりもこの戦いを終わらせるという強い意志で頭を下げたと考えます。
最初の「ごめんなさい」は子ども同士の謝罪のような感じ、二回目は膝をついて頭を下げました。ここまでできるのは本当にすごいことです。デズナラクの心に寄り添いながら一番平和な終焉を迎えるために、頭を下げて新しい時代を作っていこうと決意したギラ、カッコいい。
王様達のなかでできるとしたらカグラギ…かなとは思うものの、それは自国が平和になることが条件とか何かしら取引してしまうのでデズナラクの気持ちに寄り添うことはできなかったのではないかと思います。
・消されたデズナラク
「カメジムウゥゥゥゥゥウゥゥゥゥ!!!!」と叫ばずにはいられないほどむっかつきましたね!
せっかく、せっかくジェラミーとデズナラクの苦労が報われようとしたときに!しかし、あの武器をしっかり本来の用途で使って攻撃してきたのは見事…。空からとんでもないエネルギーがやってくるのを察知してヤンマがギラを止めます。ここ数話ヤンマはギラのセコムしてますね。
でもギラがこのチキューで一番重要な役目を持っているのは間違いないので最優先で守るところは冷静ですね。
ヤンマの場合、弟分だから守らなきゃ!と思って動いた気もしますが。
ジェラミーにバグナラクを託して消されてしまうデズナラク。ここのやり取りはハラハラしながらも泣けました。
消されたデズナラクが灰になって地面に痕が残るシーン。昔見た原爆のドラマを思い出しました。楽しく生活していた家族がラストシーンで一瞬にして消えて、岩に痕が残るだけだったところ。人がこんな風になるの・・・?と衝撃を受けたドラマでした。子どもは素直にシーンを見たかもしれないですが、大人は色々考えることがあったのではないでしょうか。
・第六の国バグナラク誕生
第六の国としてバグナラクを承認するか、と問われ、承認する王は剣をならせという号令の元、五王国が賛同しました。それぞれ剣の鳴らし方が違うのもいいですね。カグラギが「ふんっ」というように片手で刺していたのが意外でした。もっとおちゃらけた顔とかあっぱれ!みたいな顔を想像していたので、思慮深い王様の顔をするとは…。
ジェラミーの宣言も良かった。子どもたちには差別や偏見を残した言葉を伝えないように、ジェラミーがやってきたことの反省を教訓としてお願いするところ、すごく考えさせられました。「寝た子を起こすな」という諺がありますが、確かにそうだなと。子どもの頃に「〇〇差別」「○○という職業は差別されてて」と習って「そうなんだ、差別されるようなものなんだ」と思った記憶があります。地域特有の差別なんかは特に聞かせなければ知らない、知らなければ差別は生まれない。そんな気がしていました。
でも差別がなかったことにされるのはまた違う。差別があり、差別により苦しんだ人がいること、今もまだ苦しんでいる人がいることを知ることは必要だと思います。歴史を繰り返さないために。
でも罪は起こした人が背負う、次の世代には残さない。すぐに変えようではなく長い年月をかけて自分たちを癒していこうというのがよかったなぁ。
・ギラの微笑み
全てを終えたジェラミーにそっと寄り添い「伝わったと思うよ」と声をかけたのはギラでした。
そういうところレッド!!!かっこいい!!!
ジェラミーが登場したときは「わからん!」って言っていたギラでしたが、ジェラミーがどんどん心を開いてちゃんと説明できるようになって、関係性が変わってきた気がします。うん、本当に成長したね。
・次回予告
これを書いてるときにはすでに新章をみたので「はー!!」という感じなのですが、舞台が2年後ということで新しい衣装が変わりました。
動いているのをみるとまた2年王様やってきた雰囲気がギラから感じられますね。落ち着いていて、すごく好きです!
新衣装でのぬい発売やアクスタは出るのでしょうか…ぜひ欲しいのですけどー!
脚本家のたかみな先生が子どもたちの反応を知りたいとXで募集されていました。
集まった反応を見ると本当にほっこりするし、幸せでいっぱいなのですが、本当にごく一部ダメな大人が混じっていて悲しいです。
ですが、たかみな先生の子どもたちへの熱い思い、涙が溢れました。子育てをしているからこそ、子どもたちのことをこれだけ考えて作ってくれるコンテンツはとても貴重ですね。大切にみたいと思います。
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