アメリカ大統領選 その7 TVディベート
RFK Jr. は、大統領立候補者の第1回TVディベートから外された
JUNE 20, 2024 DAVE GOLDINER - NEW YORK DAILY NEWS
https://americanmilitarynews.com/2024/06/rfk-jr-fails-to-qualify-for-first-presidential-debate-with-trump-biden/?mc_cid=3c3b390026&mc_eid=15a94a040b
1. 第1回TVディベート
第1回TVディベートは、6月27日午後9時(東海岸時間?)、CNNがアンカーは、ジェイク・タッパーとダナ・バッシュで、90分間のディベート放送予定している。なお、第2回目は9月10日にABCが放送予定。
CNNのディベート参加条件は、計4回の意見投票で最低15%以上の支持を集められたこと。またRFK Jr.氏は、これまで10州での立候補しか確定できておらず、大統領選勝利に必要な270選挙人を獲得するための州の立候補確定ができていない。(注:あくまで現時点であって、今後どう変わるかは状況次第)
今回のCNNディベートでは、前回と違い、無観衆で行われ、かつディベート論者のマイクは、持ち時間を過ぎると切られる。司会者は、“礼儀正しいディベート”を実現するため、あらゆる手段を使ってでも、ディベート論者が持ち時間を超過して発言し続けるのを止めされるように指示されている。
これまでの慣例としてディベートは、Labor Day(今年は9月2日)以降に行われてきたのに対して、今年は3ケ月近く前倒しされている。(注:その理由は不明)
また、現大統領は第1回ディベートでは不利な展開になった。(現政権の政策の成否がすでに明らかになった時点でのディベートなので、現大統領は様々な問題を指摘されるから)。しかし、今回は2020年のディベートで実際に対決したバイデン氏とトランプ氏の対決になるので、一概に現大統領が不利とはいえないだろう。(私見では、トランプ氏も、バイデン氏も各々の政策の成否は明確になっており、トランプ政権時代のほうが圧倒的に成果がでていたのは、視聴者の多数は民主党支持者でも認めざるを得ない、ものと思う。例えば、不法移民の流入急増と治安の悪化、ガソリン価格を中心に物価の急騰、実質的失業率、等々。)
前回のディベートでは、計73百万人が視聴し、大多数はバイデン氏が、怒りをあらわに攻撃的すぎたトランプ氏に勝った、と感じた。しかし今回のディベートの視聴者は極端に少くなると予想するが、別の調査(Quinnipiac)では72%の国民が、少なくともいずれかのディベートを視聴する、と予測している。(3回目のディベートがあるかどうか、またどの放送局が担当するのか、私は知らないが、すでに決定されているのかもしれない)
このディベートを前に、トランプ、バイデン陣営は各々の自信を次のように述べている。
トランプ陣営: バイデン氏はディベートするには都市を取りすぎており、(満足に議論できないはず)なので、今回は必ず勝てる。
バイデン陣営:トランプは、前回ディベート(2020年)と同様に、乱暴で攻撃的な姿勢でディベートするはずなので、支持を失うことになるはず。
ここからは私見。前回ディベートでトランプ氏が極めて攻撃的になったのは、あくまで政治家ではなく事業家でかつ感情をあらわにするトランプ氏としては、むしろ当然の事だったように思える。つまり、あまりにもバイデンより(例えば、保守的とされてきたFOXニュースのクリス・タッカー氏)だったし、トランプ側に不利な司会進行が目立った。ディベート前の主要メディアのトランプ氏への悪意ある捏造報道を、“Fake News”でっちあげ報道、と言い切ったトランプ氏の主張は、私は極めて正常であり、客観的にみて正義のある主張であった、と考える。一方で、いわゆる穏健派と言われる人々がこのようなトランプ氏の姿勢に、拒否感をもったことも否めないだろう。
今回については、RUMBLEで、黒人がインタビューにこう答えていたのが印象的だった。
“俺は大統領候補の人柄とか話かたとか気にしない。まあ聞かれたら、「”トランプの話しかた“は嫌いだ」、と答えるけどな。だけど、俺が大統領を選ぶのは、トランプとバイデンの両政権で、俺が実際に体験したことから決めるよ。どっちかって?そりゃトランプ事大にきまってんだろ!” たった一人の有権者の声ではあるが、いわゆる労働者、黒人、ヒスパニック系とトランプ支持が急増しているのは事実。
民主党として大統領席を確保するには、黒人、ヒスパニック系からの支持が落ちているバイデン氏ではもうだめだ、との判断がすでにされているのかもしれない。その証拠に、これまでバイデン保護に必死に進めてきた主要メディアでさえ、バイデンと距離を置き始めている。
大胆に予測するなら、私は、第1回ディベートでバイデン氏が、“老人ぼけ”か“痴呆症”を露呈したら、民主党はバイデン氏のすげ替えを画策するだろう。その代替え人が誰になるのか、トランプ氏再選の鍵になるように思えてならない。つまり、バイデン氏のままだと、いかに民主党がメディアを使い投票者を扇動、洗脳しようとしが(間違いなくすでに着々と進めている)、まだ民主党お得意の投票詐欺を画策しようが、トランプ氏有利と私には見える。
ただ恐ろしいのは、中国共産党がウーハン・ウイルスよりさらに強力で感染力の高い、新型ウイルス兵器をアメリカ本土に拡散し、また当然のようにロシアと協力して、ネット攻撃(特にトランプ氏の個人攻撃)に出てくること。
バイデン氏に代わる大統領候補は誰か?
しかし本当にトランプ陣営に脅威になりうるのは、バイデン氏ではなくその代替え人いわばピンチヒッターではないか?ある節では元オバマ大統領夫人のミシェル・オバマ氏、あるいは現副大統領のカマラ・ハリス氏、と言われている。
私は、副大統領として何の実績もなく、むしろ政治家としての実行力のなさを露呈し、人気を下げたカマラ・ハリス氏の目はないと思える。(もともと、カマラ・ハリス氏を副大統領に指名したのは、極左勢力の票をとるため、と言われている)
ではミシェル・オバマ氏はどうだろうか?私の敬愛するダン・ボンジーノ氏(元アメリカSP教官で、フロリダ州選挙にでたこともあるが落選し、今は歯に衣着せぬ直球解説で、保守層に人気のダン・ボンジーノ・ショーを主催)は、ヒラリー・クリントン元国務大臣(日本でいう外務大臣)を予想した。
この予想は、まず選挙前にカマラ・ハリス副大統領をおそり、ヒラリー・クリントン氏を指名する。そしてバイデン氏に辞任表明させる、というもの。その根拠は以下のとおり。
カマラ・ハリス氏は異常なまでに権力欲が強い。同氏を副大統領辞任を決意させるには、後任をだれにするかで決まる。ミッシェルオバマ氏に対して、むしろライバル心から絶対に譲らないだろうとのダン・ボンジーノ氏の予測。ただ一人、ハリス氏が納得して、副大統領職を辞するとしたら、それはヒラリー・クリント氏以外にない、とのこと。
私自身、カマラ・ハリス氏とヒラリー・クリントン氏の関係は知らないので、なんとも言いようがない。ただ、私の知り合いのアメリカ人(白人女性の弁護士)は、大のトランプ嫌いだったが、「ヒラリー・クリントンはもっと嫌い“、と意外に女性からの支持は少なかったように思う。
他に、カマラ・ハリス氏に辞任を決意させうる候補者がいるか?私には分からないが、副大統領交代の筋書きとは違い、単純に、民主党大会で、バイデン氏に辞任を表明させられるとした、それはオバマ元大統領だと考える。そのうえで、ピンチヒッターを指名するという筋書き。これは、十中八九ないものとは思うが、バイデン大統領夫人のジル・バイデン氏(本人は自分のことをジル博士と呼ぶようメディアに強制しているくらい、名誉欲と権力欲が、バイデン氏よりももっと強いように見受けられる)なら、バイデン副大統領も辞任を認めるかと、勝手に推測している。
中島知久平氏について(中島知久平伝 豊田穣 光人文庫)
私は、これはあらゆる政治家、バイデン大統領、そして我が国の岸田首相を含めて、権力欲の塊が政治家になる、ものと考えている。しかし明治から始まり、日清・日露戦争を多くの国民の血をもって勝ち抜いた昭和初期まで、我が国の主要政治家は、権力欲ではなく、「国家の選良という重責に徹し得る」とした、中島知久平氏の政治家としての資質を備えた政治家もいた、と思えてならない。
中島知久平氏は、「戦艦八隻より戦闘機八万機」、と主張し、海軍を辞め「中島飛行機」を創設した昭和の偉人。後、政治家として、先見の明を発揮し、その辣腕を振るった。
中島飛行機は、エンジン開発と制作力にすぐれ、有名な三菱の零戦の主要エンジンは、実は三菱製ではなく中島飛行機製だった。また、中島飛行機と因縁深い川西製の名機”紫電改搭載エンジンも中島飛行機製だった。むろん、飛行機として、““隼”、“鍾馗”、そして名機中の名機(と私は考える)“疾風”を設計生産した。さらに、“我を追う敵機無し”とその高速を誇った偵察機“彩雲”も同社の傑作機のひとつ。
同社は後に、富士重工と社名変更し、今も日本を代表する自動車メーカとして先端技術開発を進めていることは言うまでもない。