【読書感想文】マスカレード・ホテル
映画化もされている有名な作品。
以前映画を見たことがあり面白かったのでいつか原作を読みたいなと思っていた。
2011年発行なので10年以上前に出版されているのかと少し驚いた。
確かに映画を見たのもいつかははっきり思い出せない。
読み進めていくと映画の風景が頭に思い浮かぶ。
主人公の山岸尚美や新田浩介は長澤まさみと木村拓哉の顔が浮かんでくる。
しかも映画を見たってことは犯人や動機やトリックが分かっている状態。
だけどさすがは東野圭吾先生。
めちゃくちゃ面白かった。
今年読んだ本でもトップクラスに面白い。読んでて思ったのはそりゃ映画化もなるし、映画も面白いわというのが感想だ。本の分厚さはあるけれど文章が読みやすいので本を普段あまり読んでない方でも楽しめる。映画を事前に見てる人ならなおのこと想像しやすいだろう。
まだ映画だけしか観てないよって人は是非読んでほしい。主人公二人のやり取りや内面はもちろんのこと、物語のキーマンと言ってもいい能勢や事情を抱えたお客たちも丁寧に描かれているのでより世界観に浸れる思う。
いや、映画見てないよという人もいるだろう。
あらすじは簡単にいうと都内で連続殺人が起きて、4つ目の事件がとあるホテルで行われると予告されている…という所から話が始まる。
主人公の1人山岸尚美はホテルのフロントで勤めており、もう1人の主人公の新田浩介は警察官でホテルに潜入する役目。ホテルマンに扮する新田を山岸が補佐する。
舞台となるホテルは一流ホテル。接客も一流だ。
接客業をしている自分からすると個性的なお客様を接客する場面は中々考えさせられるものがあった。そういう意味では接客業をしている人も楽しめる作品だと思う。
ミステリー作品だがミステリー以外の部分も面白いのがこの作品の魅力なんだろうな。
この物語には続編がある。
これは必ず読みたいと思った。
映画の方も続編が発表されている。思わず観てしまった。これは原作も面白いだろうと今から期待度大だ。