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スモークチーズでやらかして~よせばいいのに調子に乗って~

 病気療養中のmominです。立ち仕事は30分が限度です。腰と背中が痛くなり,動くのが嫌になります。


 クリの渋皮煮がようやく終わりました。途端にやることがなくなり,独居老人のようにボーとする私。これではいかん!なにかせねばと思う私。

 そこで思い出したのは,若いころにやった燻製作りです。これなら今の私にもできる!

 燻製作りの利点は主に3つあります。

 1つ目は調理時間が限られているため,時間を有効に使えることです。例えば塩漬け作業10分,塩出し作業5分,風乾作業10分,燻煙準備10分。大まかにいうとこれぐらいです。実際の時間は長いのですが,ほったらかしがほとんどでしたので,時間を有効に使えます。

 2つ目はお金がかからないことです。燻製にする材料は安いもので十分です。贅沢にスモークサーモンなんか作ることを考えなければ,手短な食材がおいしいスモークに変身します。皆さんご心配の燻製道具ですが,本格的なものを考えなければ百均ですべてそろいます。

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スモーク缶代わりの段ボール,食材を乗せる網,スモークチップ,ここまでそろえて300円!お試しにはもってこいの価格です。

 3つ目はその時に応じて同じ調理方法でも味が全く違うことが多く,出来上がりが楽しみな点です。

 今回は比較的簡単な温燻でスモークチーズに挑戦しました。
 いぶし方にも大きく3種類あって,70度以上でいぶすのを熱燻,30度以下でいぶすのを冷燻というそうです。そして温度管理がおおざっぱですむのが温燻です。

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 私のスモーク缶は独身時代から使っているもので,食材を乗せる網だけきれいにして使っています。熱源は電熱器です。

 初心者の私は塩漬けなど下味をつけたり風乾や塩出しが不要だったりするもので取り組んでいます。チーズと蒲鉾は絶好の材料です。

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 チーズは100円ほどで手に入るベビーチーズにしました。昔使ったホテルチーズは800円前後するので,なかなか手が出ません。要は「プロセスチーズ」と記載しているものであって,溶けるチーズやナチュラルチーズではないものを使うようにしています。

 スモーク缶に入れる前に,軽く温めて表面が乾きやすいようにしました。

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 スモークチップにもいろいろ種類がありますが,あまり神経質にならないようにしています。今はヒッコリーを使っていますが,手に入るものはなんでも試してみるようにしています。
 
 チップを入れる間にスモークチップを一握り。電熱器の上にのせてスイッチオン!
 あとはほったらかして30分。
 スイッチを消して1時間。
 これを繰り返すこと3回。

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 表面があめ色になった燻製が出来上がりました。
 奥さんは「この味なら,店で売れるんでない。」なんてお世辞を言っています。

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 気をよくして,後日もう一度挑戦しました。その日は久しぶりのいい天気。昨日までの寒さがうそのよう。これが命取りになるとは予想だにしませんでした。

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 2,3日前にスーパーで見つけたチーズ。プロセスチーズで方やパルメザンチーズ入り。もう一つがチェダーチーズ入りでどちらも100円!気に入ったあ!
 どんな燻製になるのかワクワクな私。よせばいいのに…。

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 チップを入れる間にスモークチップを一握り。電熱器の上にのせてスイッチオン!
 あとはほったらかして30分。
 スイッチを消して1時間。
 
 1回目終了時点で,ふたをあけたら,あ!と驚くタメゴロウ~!


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 なんと,チーズの半数が溶けて穴が開いていました。ほかは脂分が染み出し,下にいぶしてある笹かまぼこをびしょ濡れにしていたのです。

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 原因が2つありました。皆さんのご想像の通り,いつものフツーのベビーチーズを使わなかったこと,それと天気が良すぎいたため,日の当たった方にあるチーズの温度が上がりすぎたことでした。

 調子に乗りすぎるとろくなことがありません。

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奥さんは,「う~~ん…味と煙の臭いがバラバラな感じ」と不満げ。
「1回しかいぶしていないからだよ。香りづけだと思えばおいしいよ。」と負けず嫌いの私。
それなりの味ですが,食べられないことはありません。これで今夜のウィスキーは格段にうまくなりそうです。

燻製はある意味失敗が少ない調理法というのを実感しています。保存を目的にするのであればそれなりの技術が必要ですが,そうでなければ気軽に取り組めるものではないかと思います。

次回はクリスマス前に温燻でチキンレッグに挑戦してみたいと性懲りもなく思っている私でした。



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