【梅園魚品図正】(28) 端白(はだしろ)/室鯵(むろあじ)
端白 ハダシロ
ハダシロ 又 ハタ
料理口傳 端白 ハタシロ 為本字出所不考。
『大和本草』出 キコリ魚 筑紫の言也。
※ 「口傳」は、口移しに伝えること。口伝。
ムロアジ
鯵一種 ムロアジ
播磨 室の海に多産す。故に室鯵と云。狀圓く、肉厚うめ隹し□に多く出す。房州女良より、其 半乾の者を出す。新切と云。
※ 「房州」は、安房国。
※ 「半乾」は、なまがわき、なまぼしのこと。
※ 「新切」は、甘塩にして軽く干した魚のこと。しんぎれ。
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筆者注 『梅園魚品図正』は、江戸時代後期の博物家、毛利梅園による魚図鑑です。説明文書は漢文体が中心でのためパソコンで表示できない漢字が多く、漢文の返り点と送りがあります。読みやすさを考え、パソコンで表示できない漢字は □ とし、名称の場合はできるだけ [■は〇+〇] の形で示すようにしました。
また、漢文の返り点と送りはカタカナと漢数字、振り仮名と送り仮名はひらがなで記載しています。
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【梅園魚品図正】文献まとめ
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