この note では『大和名所図会』の挿絵ページを翻刻します。本文ページは大正時代の活字版があるのでそちらを参照してみてくださいね。👀 → 国立国会図書館デジタルコレクション『大日本名所図会 第1輯 第3編』(大正8年)
※ タイトルの「乾」は、「乾坤」で上下巻を意味しています。
※ 「吉野紀行」は、明和九年(1772年)に書かれた『菅笠日記』のことと思われます。著者は本居宣長。『菅笠日記』(国立公文書館デジタルアーカイブ)
※ 「飛鳥井雅章」は、江戸時代前期の公卿、歌人。
※ 「撰集抄」は、鎌倉時代の仏教説話集。
※ 「増賀聖人」は、平安中期の天台宗の僧。
※ 「いまそかり」は、いらっしゃる。在そがり。
※ 「太上天皇」は、退位した天皇をいう尊称。ここでは、太政天皇後鳥羽院。
※ 「千載賀」は、千載和歌集の賀歌。
※ 「大宮前太政大臣」は、大宮前太政大臣 藤原伊通。
※ 「範兼卿」は、平安時代末期の公家、藤原範兼のことと思われます。
※ 「澄月哥枕」は、中世の歌学書『歌枕名寄』。
※ 「詞林採葉」は、南北朝時代に書かれた万葉集注釈書『詞林采葉抄』。『詞林采葉抄』(国立公文書館デジタルアーカイブ)
※ 「古今俳諧」は、江戸時代中期に出版された『古今俳諧明題集』のことと思われます。『古今俳諧明題集 5巻【全号まとめ】』(国立国会図書館デジタルコレクション)
夕立に はしり下るや 竹の蟻
丈草
※ 「丈草」は、江戸時代前期の俳人、内藤丈草。
※ 「千載」は、千載和歌集。
※ 「従三位宣子」は、南北朝時代の北朝の女房、日野宣子。
※ 「とをち」は、十市。十市里。
※ 「新古今」は、新古今和歌集。
※ 「新拾遺」は、新拾遺和歌集。
※ 「義詮」は、南北朝時代の室町幕府第二代征夷大将軍、足利義詮。
※ 「続千載」は、続千載和歌集。
※ 「淡々」は、江戸時代中期の俳人、松木淡々。
※ 「貝原篤信」は、貝原益軒。名は篤信。
※ 「和州巡覧記」は、貝原益軒が書いた『大和廻』のことと思われます。『大和廻』(人文学オーブンデータ共同利用センター)
※ 「入相のかね」は、日没のときに 勤行の合図につき鳴らす鐘のこと。
※ 「大納言雅章」は、江戸時代前期の公卿、歌人、飛鳥井雅章。
※ 「乾」は、西北。
※ 「新葉和哥集」は、南北朝時代に南朝方で編纂された新葉和歌集。
※ 「あひしらひ」は、応対、受け答えのこと。
※ 「懐中抄」は、夜鶴庭訓抄の別名。
※ 「門葉」は、一つの血筋につながる者、一族のこと。
※ 「はせを」は、松尾芭蕉。
※ 「囘禄」は、回祿。火の神の名。火の神のしわざというところから、火災にあうこと。
※ 「山家集」は、西行の歌を集めた私家集。
※ 「僧正行意」は、鎌倉時代の僧、行意。
筆者注 ●は解読できなかった文字を意味しています。新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖