【梅園魚品図正】(21) 金魚(こがねうを)/銀魚(しろかねうを)他
金魚 コガネウヲ
昔は日本に無之。元和年中、異域より初て渡す。今世、養飼する者多し。
※ 「異域」は、外国のこと。
銀魚 シロカネウヲ
和キン 流キン
緋鮒 ヒブナ
苦鮒 ベニタナゴ
アカタビラ 京 アカヒレ
鱮魚 シロザコ
『本草綱目』巻第四十四
鱮魚
シロザコ ボテ ザコ マサコ 四名共 彦根
クナゴ 伏見
ムシブバ タビラ タビラコ 三名共 京
『綱目』『釋名』
鰱魚
時珍曰、酒 美者 曰 □ 魚 美 者 曰 鱮 佃云 好群行 相與也。故曰 鱮相連也。故 曰 鰱 傳曰 魚屬連行 。是矣。
一名 鱊 □ 鱖■ 二名『尓雅』 [■は魚+帚]
魚婢 妾魚 『尓雅』註
■魚 『尓雅』䟽 [■は魚+立+女]
蓮魚 『八閩通志』
青衣魚 ■ [■は魚+旁]
■ [■は魚+比]
鲫 二名共 鲫魚註
※ 『本草綱目』巻第四十四に掲載されている「鱮魚(鰱)」
※ 「時珍」は、『本草綱目』の編纂者、李時珍。
※ 「是矣」の矣は置き字で、ここではなりにあたると思われます。是なり。
和金魚 ワキン
サラサ 三ツ尾と云。
フナ尾と云。
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筆者注 『梅園魚品図正』は、江戸時代後期の博物家、毛利梅園による魚図鑑です。説明文書は漢文体が中心でのためパソコンで表示できない漢字が多く、漢文の返り点と送りがあります。読みやすさを考え、パソコンで表示できない漢字は □ とし、名称の場合はできるだけ [■は〇+〇] の形で示すようにしました。
また、漢文の返り点と送りはカタカナと漢数字、振り仮名と送り仮名はひらがなで記載しています。
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【梅園魚品図正】文献まとめ
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