江戸の花名勝会 に 一番組(市川団十郎)
此川ぎしの東西は
武蔵と下総の両国のはし
伊勢物語に 武蔵と下総の 中けんに
大ひなる川ありて すみだ川といふ ○○○○○
かかれば 両国橋と名付り
○○○○○るを はじめのはな○うなし
釈迦でさへ 知らじと思ふ 与三郎
孔子のうちに いる おとみ とは
両国の納涼 本調子
げいしやしやうばい さらりとやめて
りやうごくへんに すまいして
おまへはお店へ かよわんせ
わたしは内ではりしごと
二人りが共にや○うんで
川といふ字にねてみたい
歌舞伎の演目『与話情浮名横櫛』をモチーフにしたものです。
春の潮干狩りの頃、木更津の浜で与三郎とお富がすれ違い、互いにひとめぼれするところから話が始まります。
江戸の花、名勝会に描かれている「女悦丸」は、江戸時代に売られていた催淫薬。浮世草子『好色三代男』にも登場します。
いもりの黒やき 女悦丸としたるが
安神散に 包 そへたる
江戸 深川は、花見、花火見物、夕涼みなど遊興の名所で、たくさんの料亭がありました。
筆者注 ○は解読できなかった文字を意味しています。
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