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【大阪】四天王寺東門

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『四天王寺東門(浪花百景之内)

この門前もんぜんは、河内大和の通路つうろなれど、おほくは南門にきたるを便利べんりとなすゆへ、つね閑静かんせいにして、風色ふうしよく ものさび 松風颯ゝさつ/\として、仏地の微妙みみやうをしめし、じつ殊勝しゆしやう景地けいちなり。

かつ例月れいげつ廿一日は、活花 大めぐりのじゆんろなれば、くんじゆなすことおびたゞしく、又、此へんすべて梅林多し。

※ 「大師めぐり」は、弘法大師の月命日であるニ十一日に、真言宗の信者が各地の大師堂を巡拝すること。

この門前は河内大和の通路なれど
おほくは南門に来るを便利となす
松風颯ゝとして仏地の微妙をしめし
実に殊勝の景地なり
例月廿一日は活花大師巡りの順ろなれば
くん集なすことおびたゞし



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