※ 「把里須」は、フランスのパリ。
※ 「大府」は、大きな街という意。
※ 「把里須の大府は 海面に堅城を築き、城の櫓の上に開國祖王の像を置り」とありますが、パリは内陸都市なので、これは地中海の港町マルセイユの説明と思われます。
また、「像體悉く黄金にして、其光り日に央ず」とあるのは、ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂の塔に立つ聖母像のことではないかと思います。鐘楼の上から海と町を見守る黄金の聖母像は、マルセイユのシンボルとなっています。
※ 「龍働」は、イギリスのロンドン。
※ 「墨英の 両 大府」は、メキシコ(墨西哥)のアカプルコとイギリス(英吉利)のロンドンのことと思われます。
※ 「那波礼翁勃奈跋兒的」は、ナポレオン・ボナパルト。
※ 「外寇」は、国外から敵が攻めてくること。
※ 「便風《よきかぜ》」は、風便。風向きが都合よいこと。
< 同シリーズの作品 >
・ 英吉利龍動海口(いぎりす ろんどんのみなと)
・ 大清南京府市坊(だいしん なんきんふのしばう)
筆者注 ●は解読できなかった文字を意味しています。
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