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【職人図鑑】彩画職人部類(6)糸組(いとくみ)

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『彩画職人部類 上

糸組 いとくみ
京都にはじまると云。もとより糸は、婦人の常に取あつかふものなれば、其組ものそれ/\に工夫し、三条糸屋何某が廓に、わかき婦人を多くならべて、其職を専とす。

買人、そこに至つて、其好むところの組物、即席に組たて、つかはす。京わらんへ多くつどひあつまる。けうも、組糸は婦人の職とはなれり。

※ 「京わらんへ」は、京わらんべのことと思われます。京の口さがない若者のこと。京童部きょうわらべ


糸組いとくみについて

組(くみ)屋

出典:国立国会図書館デジタルコレクション
日本風俗図絵 第3輯
もろ/\のいとさいく

出典:国立国会図書館デジタルコレクション
女大学宝箱


ことわざに『は口ほどに物を云ひ』とある通り、眼は表情の主役をつとめるものであります。る人が頼山陽らいさんやうに漢詩の作り方についをしへふたところが、頼山陽は即座そくざに次のやうな通俗的つうぞくてき作詩さくし手本てほんを作ってあたえた。

京都きゃうとでう糸屋いとやむすめあねは十七、いもとは十四。諸国しよこく大名だいめう弓矢ゆみやころす。糸屋いとやむすめころす』と云ふのであります。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『国体信仰講座 第4巻

※ 参考:『英作文と英文図釈』『古今百風吾妻余波 第1篇』『こどものちゑまし:開化節用』『婦女用文教草



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