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蜆貝(しじみがい)

蜆貝しじみがい

海と河との塩ざかひに多く しやう ず。又、湖水みずうみにもあり。小蜆を取て、泥池どろいけの中に やしなひおけば、としをへて、はなはだ  おほきくなりて、あぢよしといへり。

蜆を取には、竹籠たけかごをこしらへ、底に 袋網ふくろあみつけて、水中をかきて取也。

土砂つちすなと共に、袋の中へ入て、しじみは 袋の中に残り、土砂は 袋あみよりもれてのく也。しじみは、貝をかまにてたき、水にゆりて、貝殻かいがらさりてむきみとする也。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『日本山海名物圖會 五
竹籠をこしらへ底に袋網を付て水中をかきて取也
しじみは袋の中に残り  土砂は袋あみよりもれてのく也



しじみ貝
Photo by mominaina


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