Voigtländer NOKTON 17.5mm F0.95レビュー 4/4完結編 開放F値で撮らなければ価値の無いレンズなのか / マイクロフォーサーズ
フォクトレンダー17.5mm F0.95のレビューを引っ張りに引っ張って第4回目です。一応今回で完結です。今回こそボケ感について語っていこうかと思います。
開放F0.95という明るさは驚異的なのですが、作品として実用的であるかどうかはまた別物と私は考えております。f/1.4までは良く言えばふんわりとした描写、悪く言えばややシャープさに欠ける描写なので、シーンによってはシャープさが欲しい場面に不便することもあります。(※カメラ内でシャープネスを+に設定すれば少しは良くなるかもしれません)
前回の記事にも書きましたがf/2までは軸上色収差が目立ちますので、実質的に実用に向いているのはf/1.4より絞った描写かなと感じました。下の写真は逆光下で、おおよそレンズ先から2〜30cm離れた所のバラの花を絞り別で撮影したものですので、ぜひその違いを見比べてください。
近距離で撮影する場合開放f/0.95付近はボケの用途として活用するのはなかなか難しいですが、そこを上手く使いこなせるようになれば表現の幅も広がりカメラマンとしてワンランク上がった気分になれるかもしれませんね。
1m以上からは無限遠になりますので、画角によっては開放で撮ってもf/0.95で撮ったとわからない描写にもなります。前回のレビューにも貼った新幹線のホームはf/0.95で撮影したものです。
F0.95という開放F値はあくまでも"そこまで明るくできる限界値"ということであり、必ずこの開放F値で撮影しなければ価値のないレンズというわけではありません。ノイズ感なく明るく撮影できる幅や表現できるボケ量の幅が大きいという特徴を持ったレンズ、という捉え方をする方が私としては適切だと思いますので、第2回目のレビューは「絞った時の描写力」にした理由なのです。
明るいだけじゃないこのレンズの描写力
使用カメラ:OM SYSTEM OM-1 MARK II
現像ソフト:Lightroom Classic
※F値はうろ覚えのものもあります💦
私のスナップの腕の未熟さは置いておいて、個人的使用感としてはf/0.95〜f/1.4付近は無限遠での使用場面が多く、f/2からカチッとした描写で寄りでも使いやすくなったという印象です。テーブルフォトはセンスがないので撮っていません🥺
ピントリングは回転角度が大きいので合わせやすく、マニュアルフォーカスレンズでカメラ撮ってるんだ!っていう気分を上げてくれる楽しいレンズだと思います。あと第2回目のレビューでも言いましたが、やはり夜の描写が素晴らしく、マイクロフォーサーズセンサーでもノイズが少なく鮮やかで階調豊かでカッチリした描写力はクセになりますね。
というわけで、過去最長のレンズレビューとなりましたが、それだけこのクセ強レンズは撮る楽しさや魅力が詰まっているレンズだと思いました。
私の場合、3年前にミラーレスカメラとAFレンズからカメラ人生が始まりMFレンズは後から経験したタイプの人間ですが、このレンズは高いトータルバランスを誇るマニュアルフォーカスレンズとして皆さんにも積極的にオススメできると感じました。AFレンズに慣れているからMFレンズは煩わしいなと思っている人も、ぜひこのレンズを使ってみてください。自分でレンズをコントロールして撮影する楽しみを感じさせてくれると思います👍️
それでは今回もご覧いただきましてありがとうございました。
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