動体撮影に最強のプロキャプチャー機能 / OM SYSTEM
前回の記事もどうやらGoogleさんにピックアップしてもらっていたようで、前々回を上回る反応に戸惑いましたが、大変多くのスキやフォローだけでなく、Xやインスタ、YouTubeの登録までしていただきまして誠にありがとうございます。
これほどまでにOM SYSTEMやマイクロフォーサーズというカメラに興味関心を持ってもらえて私も記事を書いてきて嬉しく思いました🙇🏻♂️
で、今回の記事なんですが、今回はOM SYSTEMのすっっっごく便利な機能にクローズアップしたものを書きましたのでぜひご覧いただけたらと思います。
すっっっごく便利な機能とは
私がOM SYSTEM OM-1にドハマりした理由の最たるもの。それが
プロキャプチャー機能
です。
メーカーにより呼び方がRAWバーストだったりプリ連写だったりプリキャプチャーだったり色々ありますが、野鳥撮影などしている人にとっては大変注目されている機能のひとつです。
この機能は私にとって野鳥飛翔撮影に革命を起こしてくれたすっっっごい機能なんですよね。
プロキャプチャーとは
この機能は簡単に言えばドライブレコーダーのような感じで、シャッターを押す前後が記録される超便利撮影機能です。
シャッターボタンを半押ししている間のデータがボディ内に蓄積し、全押しして連写が開始されると同時に半押ししていた時に蓄積されていたデータも遡って記録してくれます。
個人差はあるでしょうが、例えばシャッター半押しの状態から野鳥が飛び出すのを目視してから全押しするまでの時間が0.4秒かかったとします。このプロキャプチャー機能を使えば飛び出す前から記録してくれていますので、タイミングが間に合わず撮り逃していた0.4秒前の飛び出しの瞬間も取り返すことができます。
この撮り逃した過去を取り返してくれる機能のおかげで私の野鳥飛翔撮影の歩留まりが格段にアップしました。
他にも、野鳥が飛ぶのか飛ばないのか分からない動きに釣られて連写してしまっていた無駄撃ちなども大幅に減らす事ができます。
ローリングシャッター歪み
プロキャプチャー撮影は電子シャッターを使用しますが、OM-1 (mark II)は高速シャッターを想定して読み出し方に工夫を施し、信号読み出しが速く歪みの少ない積層型センサーからさらにもう1段分歪みを軽減させているとのことで、これにより野鳥飛翔などで高速シャッターを使用しても歪みの少ない作品を撮れるようになりました。(※歪みが0という訳ではないので誤解なきように…)
RAW保存ができる
そして何と言ってもOM SYSTEMのプロキャプチャーはJPEGだけでなく「RAW」でのデータ保存ができることも大きな魅力です。
プロキャプチャー機能はOLYMPUS OM-D E-M1 MARK IIから搭載されている機能ですが、搭載当初からRAWデータ保存が可能で現在のOM SYSTEM OM-1 MARK IIにもその技術が進化して引き継がれています。
マイクロフォーサーズセンサーは特にノイズが乗りやすいので(OM SYSTEMと手ブレ補正とノイズ 前編 参照)、RAWで撮れないと綺麗にノイズ除去できませんからね。これすごく重要なんですよ。
画質
プロキャプチャーについて、映像切り出しだから画質が劣化してるんでしょ、というような意見をたまに目にします。
私はメカ的な事は詳しく分からないので映像切り出しなのかどうなのか説明しろと言われても難しいところなんですが、これまでプロキャプチャーで何十万枚も撮影してきた私の感覚では通常の電子シャッターで撮影した画質と(ほぼ)同じです。(ほぼ)としたのはカメラの構造について理屈や詳しい説明できないので(ほぼ)としましたが、私なりのやり方で実際電子シャッターとプロキャプチャーと撮り比べをした感覚では全く同じと言ってもいいです。仮に違いがあったとしても「え?この程度?」と思えるレベルなのではないでしょうか。
画質について不安を感じてる方は私が撮影した作例をご覧いただいて許容できるかどうかの参考のひとつにしてもらえたらいいのではと思います。メニュー画面を除く今回載せている写真は全てプロキャプチャーで撮影しております。
撮影秒間コマ数(fps)
過去に遡れるデータはシャッターボタンを半押しにしていた時のもののみで、枚数は1枚単位で設定可能で最大99コマまで遡れます(OM1 MARK IIの場合)
秒間コマ数を多く設定すると1コマごとの感覚が短くできますが遡れる時間も短くなり、秒間コマ数を少なくすると1コマごとの感覚は長くなりますが遡れる時間を長くすることができます。例えば秒間120コマに設定した場合約0.5秒前まで遡れるという計算です。
いくら最上位機種といえども
あと使用上の注意点なのですが、書き込み速度の速いSDカードを使用しないと連写してもあっという間にバッファ詰まりしますので、SDカードはできれば処理速度の速いUHS-IIのものを使用してください。バッファ処理中でも追いプロキャプチャーはできますが、すぐ天井枚数に行き着いてしまい、収めたかった場面を撮り逃してしまう事になってしまいます。
私はプロキャプチャーを多用しますので、結構高価でしたがSDカードの中でも最速処理できるタイプのものを使用しています。マークIIにモデルチェンジしてバッファ処理速度が2倍になったと言えどそれでも全然プロキャプチャーの処理が追い付きません。
ただ放熱処理は良いのか、長時間使っていてもバッテリー部は多少熱くはなりますが、熱停止することなく使い続けられるところは良い点です。
OM SYSTEMさんには次モデルはぜひCFexpress対応にしてもらうよう宜しくお願いします🙏🏻
プロキャプチャー各仕様(OM-1 mark II)
OM-1 mark IIにはプロキャプチャー機能が3種類あります。
■プロキャプチャー(ProCap)
連続撮影最大20fps
ブラックアウトフリー
AF/AE追従
全押し前の画像 最大99fps
SH2非対応レンズの場合はこちらを使用
■プロキャプチャーSH1(ProCapSH1)
AF/AE固定
S-AFに自動設定
ブラックアウトフリー
60, 100, 120fpsから選択
全押し前の画像 最大99fps
■プロキャプチャーSH2(ProCapSH2)
AF/AE追従
ブラックアウトフリー
12.5, 16.7, 25, ※50fps(下記参照)
全押し前の画像 最大99fps
レンズの種類により25fpsの選択ができないものやSH2自体が選択できないものもある
※50fps対応レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC 1.25x IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
まとめ
最新のカメラは連写性能ですとかAI被写体認識機能ですとか進化が目覚ましい中、画素数の関係なのかなかなか高画素機ではRAW保存できるプロキャプチャーが搭載されていません(JPEGはできています)。
OM-1 mark IIでは2037万画素という現行フラッグシップ機の中では最低画素数とも言えるのを逆手に(?)歪みが少なく長時間使用しても熱停止しないRAW保存可能なプロキャプチャー機能が使える魅力を持っています。
今まで撮りたくても撮れなかった瞬間が撮れる事は動体撮影の最も面白くやり甲斐のある事なので、私にとってプロキャプチャーはかなり中毒性の高い機能になりました。
まだプロキャプチャー機能を使ったことがない人、使ってみたいと思った人、使ったことはあるけどよく分からなかったという人、この機能はすっっっごく便利な機能なのでぜひ使いこなしてみてください!!
⋯と、だんだんと回を重ねる事に文字数が多くなってきてますね。今回も熱弁してしまいました🥹
それでは今回はこの辺で
(*´∀`)ノシ ByeBye
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