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「早く生まれた息子との1週間、何もしてあげられない私」


読んでいただきありがとうございます💐

2020年に息子を出産しました。

初めての出産は喜びと期待でいっぱいでしたが
約半年間の切迫早産で入院…
退院予定日前日に陣痛が始まり、
37週1日で生まれた息子は保育器に入り、
すぐに抱っこすることもできませんでした

「予定より早く生んでしまったことで、苦しい思いをさせてしまったのではないか」
そんな自分を責める日々が始まりましたが、
それでも息子と私たち家族は一歩ずつ前に進んでいます。

今回の記事では、息子が生まれた日のこと、
そしてそこから始まった私たちの子育ての物語を綴りました
同じような経験をされている方や、
興味を持ってくださる方に寄り添える内容になれば幸いです💐



息子は37週1日に、2496gという小さな体で生まれました
あと少しで2500gでしたが、未熟児と診断され、
産まれてすぐに保育器に入ることになりました

お腹の中で育つはずの1ヶ月を早く迎えてしまった影響で、
息子は自力でうまく呼吸ができない

医師からそう説明を受けたとき、心がざわつくのを感じました

やっと会えたはずの息子
けれど、保育器に入ったため、すぐに顔を見ることもできませんでした

助産師さんたちが慌ただしく動き回る姿を
ただ横になって眺めるしかない自分が悔しくて、不安で、涙がこぼれました

私が入院していた産院では、保育器に入っている間は抱っこをすることができず、
初めて息子を抱けたのは、退院する日の1回だけでした

その一瞬に込めた思いは、言葉にできないほどでした

カンガルーケアも、母子同室もなく、
病室で息子と過ごす夢見た産後の姿とはまるで違いました

母乳は1度5分程度飲ませられたかどうか
ほとんどは搾乳した母乳や粉ミルクを看護師さんが哺乳瓶で飲ませてくれていました


「抱っこもしてあげられない」

「直接ミルクをあげられない」

その現実が、私を責め立てました

病室の外で沐浴指導を受ける親子や、
母子同室のために赤ちゃんを迎えに行くお母さんたちの姿を見たとき、
自分の境遇との違いに胸が締めつけられました

「予定日より早く産んでしまったから苦しい思いをさせてしまった」

「自分がもっとできることがあったんじゃないか」

そんな思いが渦巻き、押しつぶされそうになりました



産後1週間が経ち、私は一足先に退院することになりました

息子を病院に残して帰ることの辛さ、胸の中にぽっかりと穴が空いたような感覚

それでも、退院後は毎日搾乳した母乳を届け、
保育器越しに小さな息子の姿を見て
看護師さんからその日の様子を聞く日々を過ごしました

それが私にできる、唯一のことでした


産後2週間が経とうとしたある日、
母乳を届けに向かう途中で病院から電話がかかってきました
看護師さんの声は急いでいて、
「先生から話したいことがあるので今すぐ来られますか?」と告げられました

何かあったのかと頭が真っ白になりながら、
「今向かっています。何があったのか教えてください」と尋ねましたが、
「直接お話します」と繰り返されるばかり

どうしても抑えきれず、「教えてください」と懇願すると、

「体重が増えないため転院が必要です」

という言葉が返ってきました

病院に向かう車の中、胸の奥に恐怖と不安が押し寄せました


転院――


それは、これから始まる治療の第一歩を意味していました

でも、その先に待ち受けていたものは、想像以上に厳しいものでした
私たち家族を待ち受けている試練について、このときの私はまだ何も知りませんでした


次回は、転院後に始まった治療と息子の容態について綴ります

同じように悩んでいる方や、この気持ちに共感してくださる方に
少しでも寄り添える内容になれば幸いです💐

初めての出産ということもあり、
半年間の入院生活中の不安や陣痛の痛みがありましたが、
「この子に会える」という気持ちがそれを超えていました

この経験は、今も私にとって大切な記憶として心に刻まれています


妊娠・出産は人それぞれで、思い通りにいかないこともたくさんあります
同じような経験をされた方や、
これから出産を迎える方に少しでも共感や安心をお届けできたらうれしいです💐

ここから始まる家族の物語を、これからも少しずつ綴っていきます

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