昼下がり -詩-
向き合う度に失っていく
自分の声にならない叫びを
暗い部屋で落とす
やりたいことなんて別にない
生きていることに意味なんていらない
自由に歌える世界に自分を置きたいだけ
雑音のような日々 敏感な人間
怯えながら自分を守るだけの今日
本当に守りたいのは
傷付いた自分 価値がある自分
皆が好きな自分 優しい私
瞼を閉じれば明るい未来は見えるのに
過去の記憶を遠くから引き摺り出して考える
居場所なんてどこにもなかった あの頃も今も
暖かく感じていた手も 触れたくないくらい
顔も見れないほど 消えて欲しい 消したくないのに
言えないことを言葉にすれば拗れるのに
一緒にいたことは忘れたくない
碇のような私の言葉が
あなたの心の中で軋む
心の奥に閉まった鍵を
お互い 持ち歩いたままで
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