#12スパイスカレーについて
みなさんカレーはお好きですか。
林間学校や家庭科実習ではなぜか必ずと言っていいほど作らされ、また海の家やキャンプでも定番メニューだったりしますよね。みんな大体それぞれその家のおうちカレーがあって、出てくる頻度は違えど何かこだわりを持っていたりと、あまりに馴染み深い食べ物。それが日本人にとってのカレーです。
きらいな人は滅多にいないと思われるメニューですね。
でもスパイスカレーはお好きですかと聞くと、けっこう好みが分かれるかもしれません。
スパイスカレーはカレーの本場インドやスリランカなど主にアジア各国で食べられているカレーです。
わたしは先日も書いたんですが、幼少期にパキスタン人と暮らしていた時期がありましたので、その頃からスパイスカレーのようなものにすでに触れていたわけです。
でもその時は日本のカレーとはずいぶん違うものだったので、それがカレーという認識はありませんでした。詳しくはこちらを読んでみてくださいね。
はじめてスパイスカレーというものを意識したのは実はインドではなくてタイでした。
タイでグリーンカレーなるものをはじめて食べて、辛ーーーーーーーっ!!!!!うまーーーーーーーっ!!!!!!!っとなりました。
激辛でしたけど衝撃的においしすぎました。
あーもう20年近く前の話。時は流れたねぇ。
そう、そのころはまだこんなにエスニック料理ブームはきていなくて、日本にもタイ料理屋さんはあったもののまだまだマイナーな存在。
今でこそ、無印良品で超おいしいグリーンカレー食べられるけど、そのころはなかった……たぶん。
そこからタイ料理にはまり、どんどんその周辺の国の料理にも興味がうつっていきました。
で、インド料理はもっとずっと昔から日本にもたくさんレストランがあってわたしも当然食べたことあったんだけど、なぜかその当時はタイ料理ほど魅力的に思えなかったのです。
それがなんでかというとだいぶ後になってから気付いたのですが、わたしが食べていたのが大体北インドのこってり系カレーとナンという、まぁよくあるインド料理屋で出てくるカレーだったからということです。
それもおいしいし好きなんだけどね。
タイカレーほどはハマらなかったという感じです。
それが数年前はじめてとあるイベントで南インドのミールスというカレープレートを食べたんですよ。
その時は一口目で!っとなって、もう一口もう一口と無言で食べすすめ、お皿に何種類も盛ってあるカレーや惣菜や漬物を混ぜては食べ混ぜては食べて、あっという間にきれいに食べつくしました。
一口食べるごとに味が変わって、どの一口も素直に美味しい。そんなカレーははじめての経験で、本当に驚きました。
何より食べるたびになぜか体が喜んでいるようなそんな食べ物でした。
スパイスってこんなに豊かなんだなぁと身をもって知ったという感じです。
というのがわたしとカレーのカンケイです。
ただただ好きというだけですが。
お店のカフェメニューを何にしようと考えた時に、真っ先にカレーがうかびました。
カレーと本は相性いいんです。
なぜかは知りません。
でも本の街、神保町ではそういうことになってるので、そうなんです(行ったことない人はぜひ一度行ってみてください。ものすごい数の本屋と肩を並べてカレー屋さんもあちこちに。そしてどこも美味しい)。
長老がそう言ったらそうってことです。
そしてキャンプとカレーも相性いいんです。
これはみんな納得だと思います。
なので、メニューの一つはカレーに決めました。
それから義母が今パンを焼くことを練習してくれていて、そのパンを使ったサンドウィッチやピザなども考えています。
パンの方はとりあえず義母におまかせして、わたしはまず美味しいカレーを作れるようになりたいと考えています。
日本のカレーライスはわりと得意料理なのですが(たぶんだいたいのひと得意でしょうけど)、ことはスパイスカレー。
そしてゆくゆくは南インドのミールスを作れるようになりたいなと思っています。
いろいろ食材の確保などあるので、それがメニューになるかどうかはわかりませんが、技術として獲得したいなと。
でもまずは基本的なスパイスカレーから練習しようと本を何冊か買いました。
右端は最近流行りの店のスパイスカレーから、基本のスパイスカレーのレシピ、そしてスパイスメーカー徹底検証など幅広く情報を網羅していてなかなか役立ちます。初心者にはありがたい情報がモリモリです。
中央上も情報誌で、作り方よりはカレー店にスポットを当ててお店の情報を詳しくのせているという感じのムック本です。
中央下が今1番活用している本で、スパイスカレーといえばこの人水野仁輔さんの『世界一やさしいスパイスカレー教室』
この本何がすごいかって、ものすごく細かいところまで工程が写真で分けて説明されているところ。
具を炒めて煮るだけで見開き4Pつかってる。
全行程はなんと18Pにわたります。こんな本他にはないと思う。
そしてこれが初心者にはものすごくありがたかった。
大体玉ねぎをあめ色になるまで炒めるって書いてあるけど、あめ色ってどのくらいの色かわかりますか?
これがわたしが今まで想像してた色よりもはるかに黒くてびっくり。
ペースト状に煮詰めるというような表現も、どの程度のペーストなのか、よくわからなかったんですが、この本は写真でしっかり見せてくれて説明もつけてくれています。
これが本当にありがたくて、なぜかというとスパイスカレーはその辺適当にするとかなり味が変わるんです。
適当でもちゃんとカレーに仕上がるんですけど、でも味が全然変わっちゃう。
だからちゃんと美味しく作るにはちゃんと真似しないとダメなんです。
なので、こちらはスパイスカレー初心者には超おすすめの一冊です。
そして左上のクミンの本は、Twitterでフォロワーさんに日沼紀子さんのスパイスの本を進めていただいたんですが、そちらは入手困難になってしまってたので同著者のこちらを買ってみた一冊です。
クミンだけでこの分厚さ!と驚くほどの濃厚な内容で、世界各国のクミン料理がレシピとともに紹介されていました。
食べたことない料理もたくさんのってたので、作って食べてみるのが楽しみな一冊です。
そして左下は、ゆくゆくはこの一冊を極めたい『南インド料理とミールス』です。
この本一冊に南インド料理のすべてがあるんじゃないかと思えるほど分厚く濃密な一冊です(実際はこれでも一部なんでしょうけど)。
ある程度スパイスカレーについて経験ができたらこちらに進みたいと思っています。
あと入門書がもう少しほしいなと思っていますが、今のところこの5冊がわたしが持っているカレー本です。
どんどんカレーを作って練習したいとは思っていますが、わたしは2児の幼児を育てる母でもあるので、なかなか毎日カレーというわけにはいかず。
毎週、もちょっと気が引けていて今のところ月に1〜2回程度でカレーを作って練習しています。
本当はもっと頻繁に作らないと練習にならないのでしょうけど、主婦業と兼ねてはなかなか難しいですね。
それからいろんなお店にスパイスカレーを食べにいきたいとも思っているのですが、こちらもコロナもあるしなかなか思うようにできていないのが現状です。無念。
しかし、焦らずやっていきますよー。
ということで、次回は今まで作ってみたスパイスカレーの模様をお伝えできたらと思います!
おつかれさまでしたー