7月の俳句など
廃棄物にバランスありけり皆涼し
夕方に蟬鳴く町やまだ遊べ
日傘さす人の逆張りして迷子
●#2044年吟行
蜷の道二十年後は子がゆけり
無年金そのひぐらしの雨虎
貉来てすべてお話しますてふ
黒南風やUFOは見なかつた
カントリーマアム小粒や古雛
生存の夜に飛来す貌よ鳥
雨季長し裸身の領土ひろがりぬ
ミヤクミヤクの細胞消えて水澄めり
『春夢
閏日の 平行世界
「春愁
亀鳴いて神や供述してをりぬ
未来から来ても孤独や夜濯す
鰻喰ふ鰻警察四つ喰ふ
猫の目で駆ける摩天楼朧
我が友や高度に発達した幽霊
要人の皆アバターや神の留守
我が友や高度に発達した幽霊
エンドレス五月の国で永訣
水没や海市は移民受け容れず
雨鷽や人工肺の水抜きす
繍線菊や背のアトピー隠さずに
味付けは調味料だけにして罪悪感背徳感はいらない愛も
●名探偵ポアロ13
培養した灰色の脳細胞とヘラクレスのものとされる筋細胞を移植した人造人間13号が夜のロンドンで巻き起こる事件を力業で解決する。犯人はすべて怪物の仕業に見せかけた人間によるもので依頼人?は怪物たち。捨犬と思って拾ったワーウルフの少年ヘイスティングスが相棒。
部屋着にて受け取る荷物宵祭
夏祭出店寝入るを通りけり
仰ぎ見るだいがく深紅や朝曇
本祭の朝に詣りてこもりけり
出勤す祭の余煙をちこちに
街中に人が居ないの確かめて散歩は終る ここが岸辺さ
外にあるものすべてが不用心でホラあの人も狙つてるから
気をつけてセンチメンタル野郎には野郎はいつも そんな目で見るな!
炎帝が窓から土足で踏み込む世界から
炎帝の闇金の如非情かな
市府民税は払つて頂かないとどうしようもありませんね 灼く
アンテナの突き破る雲水無月尽
夏休み鮪解体せし子らよ
晩夏光かと思へばわが寿司ではないか
鮪髄頬肉悶絶八光年
鮨喰うて冷房強くなりにけり
寿司皿の十五重ぬる雲の峯
馳走の寿司の旨さ有難き夏
寿司まさにことほぎである水無月尽
ジエラートやかつて生贄は誉れ
サングラス取りぬジエラート選ぶ間
ジエラートを盛る手の日焼美しき
とりどりのジエラート三人で虹
ジエラートトリプル炎天の地へ移民して
7月31日は誕生日でした。優しい姉夫妻にマグロパーク連れて行って貰って魚を買って貰ってまわり寿司をご馳走になりました。15皿。帰りに地元に出来たジェラート屋さんでエスプレッソ、マリーン、黒蜜きなこのトリプル。お陰で最高愉しい誕生日となりました。
目八拝