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ゼロの未来(監督:テリー・ギリアム)【我々は映画紹介について語っている暇はないんだ。電話を待っているんだ!】

カルト映画の名手テリーギリアム監督の作品。
以前に観たことあるようなのですが、
内容をさっぱり忘れているので再視聴。

メタフィクショナルな作風なんですが。
冒頭、「あ、これって架空世界なのかな?」
という気になったのですが、その後はよくわかりませんでした。

うん、わからん。
誰か。解説をよろ。

***

えーと、だいたいのあらすじ。
主人公はサイケデリックでけばけばしい寓話的な都市(未来ロンドン?)で、
初見でこれがめまいで倒れそうなうざい描写の街でして、
何かITエンジニア的な仕事をしています。
自分の部屋でリモワ(リモートワーク)をしていると、
唐突に電話がかかってくるのですが、
期待した電話ではありません。毎度がっかり。

彼は上司にクレーム。
「どうして出社しなければいけないんですか?リモワにしてください」
「仕事は家でもできます」
「我々は電話を待っているんです」などなど。

(主人公の一人称は我々である)

ちなみにこの電話、人生の意味を教えてくれる電話なのだそうです。
以前、かかってきたときは受話器を落としてしまいました。
それ以来、またかかってくるのを待っている主人公。

サイケデリックな社風の会社でのオフィワは、
なんかゲーム画面みたいなもので、ひたすら数式ブロックを積み上げる作業。
マイクラと何かのパズルゲームを悪魔合体させたような、
ゲームとしか思えませんが、仕事です。

さて。上司に呼び出されて、
「マネージメントがゼロの定理を解明する任務を与えた。受けるなら自宅にセットを組み立てたのでそこで仕事をしろ」
このマネージメントというのは、謎の会社社長らしいです。
その姿を見たことは誰もないとか。(あほな)

そんで上司にパーティに呼び出され(海外あるある。まあ飲みにケーションですな)そこである女性にちょっかいを掛けられます。
会社のサーバーエリア(アニメの帝国の動力炉っぽい場所)では、謎の15歳のクソガキに絡まれて、以後、知り合いになります。

さて、登場人物がそろったぞ。
女性とは、疑似恋愛関係に。
少年は実はマネージメントの息子にして天才エンジニア。
そんで・・・

***

結局、この映画は表面的には、
「失敗しました」
という結末に向かっていきます。

ゼロの定理とは。
この宇宙のすべてが無意味であることを証明する数式。
ほわい?

結局、この定理が何なのかもわからないまま。

まあ、テリーギリアムと言えばバッドエンド。
テリーギリアムと言えばメリバエンドの人ですから。しかし、

明白なバッドエンドとは言えません。
この世界、どう見ても寓話的すぎるのです。

余白の部分に思いっきりヘビーなメッセージを載せ、
「たかが映画の話でマジになるなよ」と、
言外のテーマをおっかぶせてくる系の作品。

いったい、この作品のテーマはなんだったんだろう?

元ネタは、「コヘレトの言葉」というユダヤ教の文書らしいのですが。
誰か解読された方からの、説明を期待しております。

もしかすると、そのまんま?

ギリアム映画はドン・キホーテを紹介したことがあるので、
よければこちらもどうぞ。

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