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恋するソマリア(著:高野秀幸)【友人の友人のそのまた友人が読書紹介のためにソマリアに行ってみると言っていた】
ノンフィクション。
ソマリアと言えば、国家崩壊により収集のつかない内戦状態になった国として有名です。
リアルマッドマックス。リアル北斗の拳。
リアルフォールダウン。
まあなんでもよいですが、文明圏ではなくなってしまいました。
しかし北方のソマリランドは平和なんです。
ソマリランドは独立国と主張していますが、国際社会では認められていません。
(国歌の独立を簡単に認めると世界が戦乱のるつぼにたたきおとされるから。よほどのことが無い限り新規の独立は認められない。例えば独立元からも歓迎されて独立するのであれば文句のつけようがないが、そういうことはほとんどありえない)
とはいえ、実質的には政府もあり、行政機構もあり、ソマリアの中では例外的に秩序もある国家と呼んでよい地域です。
そんなソマリランドを中心に、
ソマリアの現状を探ったノンフィクションが本書です。
イエメン(内戦前)の隣なので、イエメン文化が浸透してます。
カートという嗜好品を決めまくって、ギンギンになっている状態が多いという。
カートという、アルコールというか、麻薬というか、そんなものがあるんですね。
しかも社会的に広がりすぎていて禁止することも無理。
こちらでいうアルコールと同じ感じですね。
(タバコは下火になってきましたが)
そして意外とゼロ年代になると内戦が鎮火しつつあったこと。
もっともそのあと、エチオピアやケニアが介入したりしているので、戦闘がないわけではないのですが。
一時期はアルカイダ系のイスラム法廷会議が南部統一に王手をかけ、それを心配したアメリカによって、エチオピアが軍事介入するという演出に発展したこともありました。
その後、また元さやにおさまりつつあるようですが。
またソマリ人が実は世界中に散らばっていて、その人たちからの送金がソマリランドなどの経済を支えていること。
ソマリ人が超現実主義者だということ。
なんというのか。
曖昧さというものが文化的に欠落しているような感覚を感じる。
いやこの本の中でそう書かれているだけかもしれんが。
もののあわれみたいな感覚は、イスラムや中国にもあるのだが、ソマリにだけはないのか?といった感じ。
英語を使って会話しているからなのか。
長い戦国時代が続くとそうなるのか。
とりあえず著者の先生は、ずっぷりでいーぷにソマリ社会にはまりこんで、
テレビ局で仕事中のカートが禁止になった際に、仕方ないのでひとりでカートガンギマリしていたくらい、この土地にのめり込んでしまっています。
まさにルポ。現地人より現地人らしい外国人いるよね。
しかも作中でついに襲撃を受け、むしろこれで一人前になったと自負するくらい。
先生すこし自重してください。
そんな本作は実は続編ものだそうで、前作があるそうなのです。
それはこちら。
あと一歩で買うリスト落ちさせたのを覚えています。
欲しい本を何でもは買えない。
しかし、どうしようかなあ。
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