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ラブレス(著:高河ゆん)【子どもの頃にこんなマンガ感想に出会って人生をもっと歪めてほしかった】

お母さんマンガ家をやっていた頃の某天才が、
一年一冊のペースでゆっくり単行本化していたマンガ。
相変わらず脳みそに手をつっ組んで、
人生航路を狂わせにくる作風です。

後半、グロいシーンとか、リョナシーンとか大目に出てくるので注意です。
女性のマンガ家先生はほんとそういうのまったく遠慮ないから。
(私がそう思っているだけかもですが)
女の方がエグイんだよね。

まあ、この作品のラスボスって、
マンガの歴史上、最も質が悪いタイプの悪役なんですよ。
悪役造形にも注目です。

***

この本は猫耳BL系です。
少年と青年が、基本的にはアガペーな展開になります。
しかも能力者バトル系です。
ふたりで一心同体になって戦うスタイルです。

(本当にアガペーだったかな?)

いや、変なことではないですよ。

言霊による攻撃、戦闘機と、
一方的に呪力による攻撃を引き受ける役割、サクリファイスの、
コンビで戦う言霊の呪力戦です。
風変わりですよね。

よりポエミーでキックハートな言葉を使った方が勝つ。
これは映えるぞ。

まあ場所的には南関東周辺でやってます。
スケールはこじんまりです。
学園は箱根の強羅にあります。
あの山岳鉄道とケーブルカーで行くとこ。
強羅が舞台ってマンガで初めての展開。
すごいな。

そんでですね。
少年は記憶喪失なんですね。
オニーサンに死なれて、孤独なんです。
(ネタバレしません!)

しかも能力が「ラブレス」なんで、
戦闘機をつけられないサクリファイスなんです。

おにーさんは「ビラブド」なんで、
戦闘機を多重に付けホーダイです。
神様は意地悪です。

しかしそこで、イケメンの変態青年、に目をつけられてしまう。
「オレが戦闘機になるから、大丈夫だ」
天才戦闘機と言われたオニーサンは、戦うことができれば無双。

本来と違う組み合わせで強引にペアリング。
しかし代償を支払う。苦痛を伴うのだ。

「問題ない。オレは苦痛に強い」
え? それどーゆう意味?

しかも相手のラスボスと元は・・・
え?え? 知り合いだったの?
「戻って来いよ」
「わかった。ごめん主人公」

いや、作品を読んでるときはシリアスなんで、
気にもしなかったけど・・・・・・

ちょっと距離を置いて、メタ的に見てみると、
要素コンプしている。コンプしちゃってるよ!!

シリアスな少年バトルマンガのスタイルに、薄い本の要素を全ブッコミだ!
さすが天才。はんぱねぇ。

もしかしたら、思ってるよりも遥かにハゲシイ作品なのかもしれない。
まあでも、グロいので、注意喚起しておこう。

注:心をえぐりに来る注意報を出しておきます。

非緊急感情警報発令中:読書中の感情の乱れにご注意ください

↑ アニメ化もされたけど、よく知らないっす。じぶん原作派なんで。

BLポイと言うても、普通に普通のマンガとして読めます。





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