火星甲殻団(著:川又千秋)【走れ読書紹介。あの地平線までだ「シートベルトっ」あ、はい】
ヴィートル。
それは火星を走る人工知能つきの車。
ナイト2000みたいなもんかな。
(ナイトライダーの説明がまず大変そう)
それを火星に持っていった。
そう。この時代の火星では、
ナイト2000みたいな車に乗っている人類がいて、
ふたつにひとつ。
人間とヴィートルがそろって一人前なんだ。
ただ、主人公のヴィートルは「ローテブリッツ」は、
搭乗者を悪党に殺されてしまう。
なにせローテブリッツは乗り物だから、
搭乗者がいないと戦えない。
そこでどこぞの馬の骨が新たに搭乗者となって、
復讐の旅に出るのだ。
なんという単純な黒澤ぶし。
こういうのでいいんだよっ。
そしてこの話には続編もある。
主人公であった、ローテブリッツのその後の話を描いた作品だ。
ローテはもはや伝説上の存在であり、
逆に追いかけられる神獣となってる。
ああ、出世しちゃったんだな。
って思った。地下アイドルがファン俺一人しかいなくて、
でもそのうち世界デビューしてしまって、全米ツアーとかして、
ああ、俺はまだ応援してるよ。っていう寂しさを感じた。
そういう続編なんだ。
やっぱり、乗り物は良いよね。
そして乗り物がかわいくて、ペット感があれば、
なお良い。
本格SFでありながら「愛いやつよ」
と感じさせてくれるメカ。
SFよ。カワイイメカを出してくれ!
(注:ローテブリッツの性別は男性です)
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