なれる! SE ２週間でわかる? SE入門（著：夏海公司）【宣言やってない！「し、しまった、読書紹介の定義が」ほら、気がついてあげたとかじゃないんだからねっ「え、え？」】
２０１０年ごろのラノベ。
シリーズ化してるけど、
基本的にお試し第１巻買いをした作品。
なので第１巻しか読んだことない。
それを紹介するのは何故にかというと、
コンピュータエンジニアの世界って、
あんまり小説になってないな感がしたから。
かつてIT土方とはいえ、いちおうはその世界にいたので。
超越的なハッカーがハッキング戦をするようなハリウッド展開とか。
そういうのは当たり前だけどリアルIT業界では存在しない。
IT業界的な仕事とは、
ひたすら地味な日本のサラリーマン的な仕事の連続である。
そういうリアルに近いIT業界をラノベ題材にしたのが本作。
こりゃこりゃめずらしいのではないか？
天才的なスキルを使いこなすツンデレ美人上司。
（背が小さくて年下に見える）
と、無能な新人主人公。
当時のラノベでのテンプレ的な設定。
だけれども。
そこで語られる物語もIT業界では当たり前のことの連続。
業界内では常識的なことがペロッと作中に出てくるので、
業界の人はちょっとだけ優越感に浸れるかもしれない。
「おれ知ってるわ、これ」的な。
まあ、そんな奴いないか。
ほんとに当時の初歩的なことを中心に書かれているんでね。
↑ なんか無料で読めるらしい第１巻。
＊＊
少しネタバレ・・・・
まあ、物語であるので、ちょっとだけ波風があるけど。
そこはやはり、
かっこいい展開がないとね。
クライアントのせいではあるんだけど、
ぶっつけ本番でシステムが動作しない。
どこが間違っているか調べてる余裕はない。
だから・・・
「あと５分しかないのよ！」
「あと５分もありますよ！」
ダメ新人君と美人上司の歯車がぴったりと合う瞬間。
よくスカッとする系の動画とかサジェストされるけど、
やっぱり人間はああいう感じのお話が本能的にスキなんだな。
シスコ試験で疲れた時に読んでると、
勉強をほかしてしまう。
こういうの読んでるだけで勉強になったらいいのに。
まあ小難しくなりすぎると、それはそれでもう読まんのだけど。
まだIPv4の時代だけど。
レビューコメント欄にはリアルSEの人の体験談がびっしり。
業界が注目されるのが嬉しいのか。
それとも下手な教科書やブログよりはこれ読んでた方が気持ちいいからか。
コミカライズまではされたけど、アニメ化はなし。
惜しい。まあしゃーないな。地味だし。
（ラノベは基本的にアニメの原作だと思ってる）
↓ １６巻完結のようですな。
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