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アラクニド(原作:村田真哉、作画:いふじシンセン)【マンガ感想文と言う名のクモがいる】
角川マンガ。
不幸な家庭の少女が、とある殺し屋と出会い、
その才能を見出されて後継者にされる。
だが無事に継承したものの、
名前を失うことを拒否する彼女は、
殺し屋たちの組織から、粛清の対象にされる。
殺し屋たちは、すべて昆虫の能力を持つ。
ヒロインはクモ。
クモの糸が持つ、超越的な力で、
同じ組織の殺し屋たちの刺客と戦い続ける。
能力者バトル。
マンガの醍醐味を、描いたという、
まあたくさんある能力者バトル系マンガの一作。
話が進むと味方になってくれる奴が増えるのはお約束。
まあテンプレコテコテとはいえ、
ストーリーはきちんとしている。
ドラマはきちんとしている。
不満点は少ない。
良いんじゃないか?
結構、ドラマ部分が、コテコテとはいえ面白かった。
例えば、先代のクモは、
ヒロインをなぜか助けた殺し屋なんだけど、
実質的には、これが「父」なんだよね。
(ヒロインの実の父親は親とは呼べないようなやつなんだ)
そして自分を打倒させることで「娘」を一人前の殺し屋にさせようとする。
「父」だよね~。
ちょこっとネタバレ。
そう、本作のテーマは、愛は目に見えないもの。だ。
(勝手に言葉を選んでみました)
ドラマですよね。
まだまだドラマあるけど、
それらはネタバレしません。
「〇〇という名のクモがいる」
というナレーションが出てくると、
圧倒的に不利な状況から、圧倒的逆転していくのが特徴。
要するに昆虫の特殊能力スゲーっ!!
をバトルマンガに昇華した作品なのだ。
マンガの国では、
この程度の作品は、もはや注目もされないのかもしれないけど。
合格点の基準はきちんと超えてきている良い商業作品。
娯楽としては、こういうので良いんだよ。
うちの弟に、
角川は、最終巻を手に入れられなくなるから、
注意してね。
とか脅されてたけど。
まあ、シーモアとかあるし。
ダイジョブかな。
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