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巌窟王(アニメ版2004年)【アニメ紹介はいつ見やる。待て、しかして「ジュ・ラ・ガンクツオー」待ちすぎた】

元ネタはフランスのとある有名事件。
それを基にフランスの文豪デュマ(父の方)が、
書いた小説が「モンテクリスト伯」

それを宇宙SFとして日本でアニメ化したのが本作。

モンテクリスト伯は原作時代的には、
1830年から1848年まで続いたオルレアン王朝の時代です。

ほんでもってレ・ミゼラブルはその前の復古王政の時代。
(蛇足でした)

アニメ版は・・・銀河文明の時代なので、わからんですね。

もともとはSF名作「虎よ虎よ」をアニメ化したかったみたいですが、
権利関係で出来なかったので、
そうだ「虎よ虎よ」は、元ネタは巌窟王じゃん。
じゃあ巌窟王をやればいいじゃん、
といってやったのがこれ。

演出を別にすれば、おおむね原作を辿りながら、
しかしかなりのオモシロ脚色をして、
SF大河として楽しめ、
かつこの際だから古典を楽に勉強してしまおうという、
あぽんちゃ精神の発露として視聴。

声優さんの声色で雰囲気がドカンと出る感じでして、
声優さんしゅごいと素直に感じられるアニメ。
いや、中田譲治さんのせいかもしらんけど。

↑ これこれ、こんなイメージの声優さん。
これはフェイトステイナイトの言峰綺礼の時。

古典焼き直しなので物語も破綻とかしてないのですが、
ただ印象が薄いのが否めない。
古典は現代作品にバージョンアップして流用されすぎてしまい、
なんかどこかで観たことある展開が多すぎる。

当時は斬新だったかもしれないけど、200年近く経ってるもん。
それが古典なんじゃもん。

大体のあらすじは、
(モンテクリスト伯を知っている人には説明無用だが)

****

無実の罪で酷い目にあった高貴な人が、
脱獄して、遠方で立身出世して復讐のために戻って来る。
というお話なんですね。

一方、復讐の相手は栄耀栄華を極めており、
まさか奴が生きていたとは夢にも思っていない。
いわんやその息子や娘たちはなおさら。

しかし息子は、復讐者と出会ってしまい、
尊敬してしまい、むしろ親しくしてしまう。
憧れの感情すら抱く。
理想の人だ。

しかし、復讐者の方は、外見的な言葉はともかく、
内心はそう想ってはいない。
想っているはずがない。

しかし、復讐者だって人間なんである。
内心、動揺しないわけではない。
慕って来る若者を無下にはしたくないという気持ちが出てきてしまう。
だが復讐の念を忘れることはできない。
このすれ違いが、どうなるんだろう?的ワクドキ感を産む。

こういう緊張感は創作のお手本。
クライマックスにおいて、
破断することが決まっている予定調和的な最終破壊。
さあ、いつ運命の日がやってくるのだろうっ

そしてついに来る、
復讐のカタルシスを感じる復讐者と、
地に突き落とされる息子たち。

さあっ、
視聴者だけがすでに知っている秘密が、
いよいよ白日の下に引きずり出され、
そして登場人物が驚愕する様を観たい。
ああっ、観たいっ

待て、しかして希望せよ。

待つのだ。
最終回までには、
必ずその瞬間がやって来るのだから。

がしかし、実はあんまり覚えていない。
古典だからか。
記憶が薄いねん。
終っちゃうと、残ってるもんがあんまりない感じ。
古典じゃもん。それでいいのだ。

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