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夢から覚めたあの子とはきっとうまく喋れない(著:宮崎夏次郎)【マンガ感想は何の問題もありません。だから今日も喋れません。以上お】

アート系マンガ。一冊完結短編集。
この人の作品は、より文学度が高くなっている感じです。

さて、これと
「僕は問題ありません」を同時に読みました。
なのでこの2冊の中で面白かったのが、
混ざっているかもしれませんが、同時紹介します。

まあ短編って話を掘り下げられないし、
そこで起承転結をつけようとすると、
どうしてもわかりやすい結末になってしまうので、
ストーリーだけ読んでると、あまり面白くないかも。

なのでこういう短編は、
瞬間最大風速のところが気持ちいいかどうか。
そこで評価がわかれます。

要は好みです。(キリッ)
なんだそれだけか。

それが外れてしまうとすごくつまらないですが。
自分の気持ちにうまくハマればとてもいい。

印象深いシーンがいくつか思い出せます。
思い出せるというのは、そこの部分が刺さったということ。
つまらない作品ではなかったです。

ハッピーエンドはむしろ少ないかもしれません。
いや、なんというかオープンエンド?


あの子、やっぱり今でも気持ち悪いままだった。


隣の子が不幸なのを観て、同志と感じて不登校を止めた。


思いつめたけど、好きな女の子が振り向いたのでハッピーエンドになった。


何も改善してないけど、娘が理解者になったので、まだ通勤している。

Θ
結局、今日も理解できないことでみんな盛り上がっている。

Ψ
結局、あのとき壊れた夫婦はどうなったんだろう。

Ш
旦那との関係に変化が出来た。


自分の生まれた町から結局出られない。出られたのか?

むしろ、気の持ちよう?
読者によってハッピーエンドかどうか決まる?

短編なので深い物語はない。
瞬間最大風速がすべて。
基本的に変態みたいな人が出てきて、悩む。
かわいい絵柄の女の子はルアーみたいなもん。
いや、その女の子が変である場合もあるけど。

こういうのを、
たぶん「作者はこういうことを言いたいんだな」とか、
考えちゃだめで、
気に入るか気に入らないかで感じてください。

世界は最初から変だった。
きっとそうだったんだ。

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