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断章のグリム(著:甲田学人)【ほら、読書紹介なんだから読めばいいんだ!嫁っ  あっ(この瞬間、僕は夫と結婚した。僕、男なのに)】

ラノベお試し1巻買いの作品。
グロ、バッドエンド、メリーバッドエンド、
3ポイントエクステンド制覇の鬱ラノベ。
うつ度高めのため、アニメ化は到底、無理であった。
しかし。

ディズニーの安っぽいハッピーセット展開が嫌いで、
本家グリム童話がスキ、あの救われなさで、ごはん3杯はいける!
という方には、
オススメのグリム展開である。

若かったら全巻、買っていたかも。

まあグリムな展開も世の中には必要。
小なりとはいえ確かな需要がそこにはあるのだ。

だって人間はみんな死ぬんだし。
子孫が残ることに安らぎを感じるのも、ただの脳内麻薬のせい。
単に生物の本能がそう感じさせているだけ。
実際には子孫たちは先祖のことなんかまったく覚えていない。

この世界は絶望に満ちている。
だからこそ、光り輝くものがあるのだ!

翳りの中で消えてしまうような、
安っぽい光のどこが、魂を賭すに値しようか?

絶望の闇の中でなお輝ける(何か)だけが、
真のキラメキなのだ!
それはもはや希望ではないかもしれない。
そうだ、でも希望以上のものだ!

それは生きるに値する。
表面的な人生の悲劇など衆愚の惑わしに過ぎない。

そんなかすかな希望を求めて、
救われることのないページを今日も1枚。めくっていく。
これがいい!

ラノベなので、
展開の良さもしっくりとくる。
とにかく物語を盛り上げる調味料は全部使用して当たり前。
それがラノベ。
読むジャンクフードでなければラノベではない。

ラノベ定番のコメディ展開はさすがにないけど、
(あったら台無しである)

こういう救われなさと、
それでも感じる魂の救済に、
ゾクゾクっとしながら読む。
これが本書の読み方なのである。

まあ第1巻しか買わなかったんだけどね。
もちょはもちょでもお金持ちょだったら買っていたさ。
そして本棚の資産として老後の楽しみとなっていたはず。
(要は積読分が多いんだこれが)

そして安定のカドカワなので、
今でも余裕で買える。
もう完結済みなので、先行きを気にする必要もない。
ちょっと、いや今はお金ないからな。
チキショーメ

こうなったら他の人に体験させて、
お下がりをもらうしかないと、
愚考したのであった。

みんな、おらの替わりに読んでくれ!

↑ コミック化もされてるらしい。
下は・・・これは文章ですね。

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