マスターアンドコマンダー(2004年)【これで映画紹介とかいう肉食獣を食べることができる「いや、君が肉食獣だよ」】
以前に海洋冒険小説の紹介をしたことが、あるんすけど。
そこでちょっと出したと思う。
オーブリー艦長シリーズの一作を映画化。
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英国海洋冒険小説の映画化なんて、最初で最後なんじゃないか?
大量にあるけど、映像化には向いてないらしい。
(ホーンブロワーはドラマ化されたけど)
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主人公のオーブリー艦長と、脇役となる軍医。
ホームズとワトソンみたいなコンビですね。
このホームズは海軍軍人なので武闘派というとこが違うけど。
そしてワトソンも、無個性というよりは学者。
どこかダーウィンを連想させる。
↑(上の予告はマスターアンドコマンダーのものですよ)
さてカリブ海の辺りに派遣された軍艦は、
フランスの通商破壊艦と一騎打ちを戦うことになります。
通商破壊とは、敵の輸送船などを狙い、
相手国の経済に徐々に打撃を与える戦法です。
いわばボディーブロー。
脅威度は低いとて放置はできません。
敵味方ともに増援は期待できない。
艦長は孤独だ。
この時代、通信など手紙しかないので、
おのずと艦長は国家の全権として行動せざるを得ない。
己の力量だけで、祖国の国益を守り切るのだ。
しかし、フランス艦の方が戦力的に強い。
この劣勢をどうやって逆転する?
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この話は、戦術的な流れがあります。
作戦があって、それが決まって勝利につながるという、
お話の流れに、ドラマだけではない合理性があるのです。
また、南の海が美しい。
映像化されたからこそ理解できる南海の美しさ。
この時代には、今では絶滅種とされた謎生物なんかも、
まだ生きていたんでしょうね。
うちの弟は「流血シーンがあるので無理」と言っていました。
まあ、この時代では仕方ないですよね。
↑ 本書シリーズは完全に未読。
英国海洋文学はボライソーシリーズを読むと決めてました。
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