テレパシー少女 蘭 (著:あさのあつこ)【だって私たち相思相愛だもん「ぐあっー!マンガ紹介でサイコフラッシュかますやつがおったわ!」】
子ども向け文学として書かれた作品。
まあコミカライズ第2巻まで。
(原作だと第1巻まで)
しか読んでないので、本来は紹介するべきではないのでしょうが。
強く印象に残っているので、やはり紹介するべきと考えて。
私が読んだのは、コミック版の1巻と2巻なので、
それを前提に話します。
原作版あり、アニメ化もされたようです。
主人公の蘭ちゃんは最初からテレパシーっぽいものが使えるようだが、
家族もそれを受け入れてくれる。
高校生のお兄ちゃんは、料理が上手でいつもお弁当を作ってくれる。
長馴染みの男の子だけは、いつも心が読めないけど、
どうも相思相愛である。ナチュラルに仲が良い。
(もう、この点で描くことがないじゃない)
しかしある日、
テレパシーで話しかけてくる人がいた。
それが転校生。
ついに、ついにテレパシーで会話できる友だちが出来たのである。
彼女は辛辣だったけど。
そして興奮すると関西弁の素が出て、
なんか調理中のお兄さんに一目ぼれしたりする。
友だちというより、相方やな。
そんな中、謎の仮面のテレパシー使いが事件を起こす。
その正体は・・・
原作一巻は「狙われた街」のサブタイがついている。
↑ 小説版。
アニメ版もあるらしいけど、どこで観れるかわからない。
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お子様向けジュブナイルと言った感じの作品なんだろうけど、
でもなんか、引っかかる。
なんで引っかかるのかは、わからない。
なんだろうな。
何もあきらめてなかった青春時代を直球描写しているので、
大人目線で(子どもに読ませても害はまったくない)
と思える作品で、かつ、つまらなくない。
といったとこ。
しかし子供向けの安心した世界というばかりではなく、
「教育向けに正しい文脈」の範囲内で、かなり削りに来るというのがある。
それに対して、正しいレジリエンスを発揮できる主人公たちは、
まさに心のビタミン!なのだ。
これだよ、これ。
道徳の授業で使えそうな実際的なテキストはこれなり。
道徳で使えるテキストとは、つまりジャンプマンガみたいなやつなんだ。
そう、道徳は物語でしか語れないものなんだ。
(ミヒャエルエンデ御大がそんなこと言ってた)
要するに読む野菜だ。
心身の健康を取り戻せるようなストーリーだ。
超能力を前面に出す作品なんて久しぶりやな。
続きを読んでみても良かったんだろうけど、
他に読みたい本がたくさんあったので見送ったまま。
うーん。
何でも買うわけにはあかんし。
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